5/12のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 157


先週、イスラエルによる支援物資搬入阻止による食料危機の

ガザ地区への搬入解放の協議が米国と決りつつあるとここで

書いたんだけど、12日現在もまだそれが実行されてなく、

国連の支援を受ける地元支援団体による炊き出しの3分の1が

停止を余儀無くされ、炊き出しも詰めかけた住民の2割ぐら

い配ると底をつき、その炊き出しも数日で終わってしまうら

しく、支援団体の代表は、市場にも物もなく、住民は家や通

りで命をおとすことになるだろう、イスラエルによる物資搬

入阻止を今すぐ終わらせてほしい、と国際社会に訴えた。

すでに栄養失調で死亡した子どもは数十人いて、ガザ南部の

ハンユニスのナセル病院でも、栄養失調の子どもが急増して

て1日に10人から15人の治療にあたってるらしい。

イスラエル駐在のハッカビー米国大使は、イスラエルや人道

支援団体と連係してガザ地区内に複数の支援物資の配給拠点

を開設する計画を進めてる、って言ってる。

13日に米国トランプ大統領の中東訪問が予定されてるので、

停戦や支援物資搬入などの進展があるのか注目、ってメディ

アが言うんだけど、ネタニヤフ首相やトランプ大統領は、悠

長に計画を口に出してるばかりじゃなくて、今この瞬間にも

飢えて命の危険がある人々を救うことを急ぐべきだろう。

生きてる自分と同じ人間がいる場所に向けて殺戮兵器を発射

するのも、戦争の非道さと愚かさの極みだけど、自分は十分

に食ったり食い残した食料を捨てたりしてるのに、方や戦争

を逃れて避難している罪もない貧しい人々が飢えているのに、

それへ食料を与えないばかりか、与えようとする人々の邪魔

をして餓死をほっとくのも非道さと愚かさの極みだ。

そういうことを全く気にもとめないリーダーがいたら、それ

は歴史の中で汚名を記録されることになるのだし、それを選

んだ国民も同罪になるのだから選挙には気をつけよう。





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