12/29のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 190


どんな戦争でもそこで意味もなく犠牲になった人々の立場で見

れば、その悲惨さはだれもが感じることができるだろうし、自

分がその立場になりたいと思う者はいないはずなのに、なぜ、

今だに戦争が起きてるんだろう、って言うと、自分が死ぬ可能

性を感じない者たちが気楽に始めるせいなのだ。

仮に戦争は勝ったとしても、そこで戦死したり犠牲になった者

の家族にとっては戦争がいいものだとは思わないだろう。

なぜなら、戦争では人が死ぬものだ、って切実に実感すれば、

負けた相手の国のそういった犠牲者に対しても同情を感じるこ

とができるはずだからだ。

それでも、その戦争が悪い敵国を倒すための自国の誇らしい正

当な戦いであり、そこでの家族の死は名誉なことなのだ、って

心から信じられる者がいたら、戦争を肯定するかもしれないん

だけど、はたして、そんな正義の戦争は存在するだろうか。

世界で起きてる国境での紛争や、反政府軍事衝突などは、それ

ぞれ戦う双方に主張があるわけで、政府は国民の生活の安定を

考えて政治をしてるつもりでも、貧しい国民までその実感が届

かなかったり、汚職のようなことでもあれば国民の反感が増大

していって、紛争の種になり、武装抵抗運動のようなことが起

きれば、政府側も軍隊を派遣したりでエスカレートする悪循環

も始まるわけで、抵抗側も安易な武力行使は避けて、民主主義

的な選挙などを求める運動をするのがいいのだ。

そういった民主的な改善運動が一方的に規制され、あきらかに

国民の生活を無視して自分らの利益ばかり追求してる独裁政権

を無血で一気に倒す力を持てるなら革命もありだろうけど、そ

れを成功させるためには、独裁政権相手に対しても、根気強い

交渉を続けられる忍耐や体勢の準備も必要なのだ。





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