4/1のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 99)
戦争は世界じゅうに不幸の連鎖をもたらす、ってことを骨身に感じ
てる体験者たちがいくら戦争反対を叫んでも、それが起こるのはな
ぜなのかと言うと、それを起こしたり継続させようとするどっかの
リーダーたちの短絡思考のせいなのだ。
たとえば、過去2回の世界的大戦で何千万の命が失われ、多くの文
化遺産的施設や大都市も廃虚にされたのは、その始まりにそういっ
た結果の予想をだれもがしてなかったし、少なくとも自分の方の軍
事力に自信がある方は、多少そんな惨状が起きても自分の方じゃな
ければ気にしない、って思ってたり、結果、意外に自分の方がそう
いった惨状になったりしても、それについて評価する者は、なんと
か生き残った者たちだし、問題のリーダーたちは自殺したり処刑さ
れたり投獄されたりしてて、生き残った者のだれかが次のリーダー
になった時、自分ならば次の戦争があったらもっとうまくやれるし、
勝てば問題ない、って多分思うのだろう。
ところが、問題ない、って思うところが問題なんで、戦争の本質は
破壊と殺戮だ、ってことを本当に自覚したら、それをやろう、って
考えの愚かさに気がつきそうなもんなんだけど、それを始めようと
するリーダーはそれについていろいろへ理屈をつけるのだ。
自国が敵国同盟に侵略される危険があるからそれが起こる前に自分
が先に敵国の同盟に囲い込まれそうな隣の兄妹国を解放してやろう、
ってプ−チン大統領は考えたのだし、数日でそれを済まして終わり
にしようとしたら、ゼレンスキー大統領はロシアが祖国を侵略して
きたのを迎え撃って祖国を守るのが正義だ、と主張して長い戦争が
始まり、国中の若者が戦争に参加することを強制され、万単位の国
民の命が失なわれ、それの何倍もの国民が手足を失ったり、身体障
害者になったりし、国じゅうの都市が廃虚になり数百万の国民が難
民になり、それでも大統領は国を守る戦争は続けなくてはならない、
と言い自分は安全な場所にいて所得も増大してるらしい。
祖国を守る、って言ってるところの、国民の命や生活が失われても
それより大事な祖国、ってなんなんだろうか。
欧州各国や米国では軍事産業が好景気らしい、一方、イスラエルの
ガザ地区もそうだけどアフリカや南米やアジアでは食料の値上げで
飢餓に苦しむ人々も増大してるという。プ−チン大統領もだけど、
ゼレンスキー大統領やネタニヤフ首相やバイデン首相らの言う正義、
って一体なんなんだろう。
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