2/19のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 93)
ロシアのプ−チン大統領は相変わらず独裁を欲しいままにしてるよ
うで、長年自分を批判して次の大統領選に、プ−チン氏以外を選ぶ
ように国民に訴えてたナワリヌイさんを拘束しシベリアで留置し、
結局なんらかの方法で死なせてしまい、その死を悼み集まった400
人も拘束して、自分への批判を封じた。
では、米国バイデン大統領が言ったように、プ−チンという人は残
虐な悪人だ、ってことで切り捨ててしまい、ウクライナの正義の戦
いに軍事支援し続けてその悪を滅ぼすべきだ、ってことでいいのか
どうか、それで世界は救われるのかどうか。
ロシアの暴走は、独裁を許す政治体制と、プ−チン氏のようにその
自分の独裁はロシアとその国民の平和を守るために必要だったのだ、
って信じてるからで多分、事実、ウクライナへの侵攻も、ウクライ
ナが西側諸国との軍事同盟に加わってロシアを滅ぼそうとしてるか
らだ、って主張してる。
社会主義を多分、若い頃に絶対善と信じ、その理想を実現するため、
ソ連時代のKGBのメンバーとして、悪の資本主義が自国を汚染する
のを阻むため、暗殺などもよしとしてやってきたのだ多分。
ゴルバチョフ大統領のペレストロイカなどの自由化で西側との和平
関係時代が来たと多くの国民たちが喜んでるうちに、まてよ、西側
に屈服したような情況でいいのか、って反論を持つ層の支持も集め、
うまくそれを取り込んで愛国的で有能な若者として推選され、国の
未来を託す大統領にまでなったんだけど、社会主義の言論統制など
の不自由さを、大統領は好都合に利用してるうちに独裁が進み、反
論を許さない政権になって行ったのは、中国や北朝鮮も同じだ。
そんな独裁は人々の自由意志を抑えつけるものだから、不平等など
の問題点があったとしても、自由主義圏の方が民主的って感じるの
はどちらの側の国民も同様だろう。
ところが、社会主義国のプ−チン氏のようなリーダーは、中枢で自
国体制を評価する情報だけに囲まれて学習し続け、おまけに、地位
が上がれば上がるほど、その体制を否定する情報は彼には届かなく
なるのだ。これは自由主義国でも同様なことがあるんだけど、最低
限の民主政治制度が独裁に限度をつけられるのだ多分。
だから、そんな完全独裁リーダーを、悪だと切り捨てずに、その立
場からの発言の根拠をできるだけ理解に努め、たとえば、双方の国
民を殺しあうのをやめる方法をいつも協議しあうのがいいのだ。
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