10/16のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 75


ウクライナでロシアとの、双方が自国の正当性を主張する殺し合いや

り続けてる時、イスラエルでは、その圧制に恨みを溜めたパレスチナ

のハマスがイスラエルへ大量のミサイルを打ち込み、ガザ地区を囲う

フェンスを破って侵攻しイスラエル市民たちを虐殺し、それへの仕返

しとして、ガザ地区への軍事攻撃が始まった。

ガザ地区のハマスが攻撃対象だから、24時間以内に民間人はガザ南

部へ避難するように警告してるんだけど、水道や電気などのライフラ

インを止められて、病人やけが人もいる百万人以上の民間人が住居も

食料も水も住宅もない場所に短時間に移動しろ、って言われるのは乱

暴な話で、国連もそれを指摘して自制を求めてるんだけど、ネタニヤ

フ政権はさほど考えもないようで、一通りの通告はした、ってことで、

ハマスをせん滅すると宣言しガザ地区への空爆や戦車などの侵入を始

めて、連日数百人の民間人の死者が出てるようなのだ。

ハマスが悪のテロ集団だ、って決めつけ、それを成敗する自分たちは

正義の側だ、って自己暗示かけながら軍事攻撃するのは、それの支持

もしてる米国の従来のやり方と同じで、なぜ、パレスチナ住民の中か

らそういったテロを起こす若者たちが生まれるのかを考えないで、自

分らに向けられた攻撃には10倍返しで市民を殺戮してきたイスラエル

政府は、常時パレスチナ市民の怒りや恨みを育ててるんであって、今

回、仮に、ハマスの中枢をせん滅できたとして、毎度くり返してきた

ように一般市民も同じに大量に殺戮することになるのだから、すぐに

別の武装勢力が同じテロをくり返すことになるだろう。

それに、今回のハマスは長年の準備をしてきたんで、イスラエル側の

兵士や一般市民への犠牲者もさらに出る可能性が高いわけで、結局た

だの空しい破壊と殺し合いが拡大し、双方の犠牲者にそれぞれの恨み

を育てるだけでだれも幸せにしない馬鹿げた作戦なのだ。

とにかく戦争になればどちらにもいいことはないのだから、起こりそ

うになったら、当事者同士全力で対話解決するのがいいし、そういっ

た情況になる前に、普段から、抑圧を感じてる側の意見をよく聞き、

不満が起きない善政をしてれば戦争は起きないはずなのだ。

戦争は、どちらかが相手の立場を考慮せずに力で何かを押し進めると

ころから起きるのだから、そういう無能政治家を国民は選ばないこと

が大事で、そうでなければテロの対象にされる資格者なのだ。




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