1/23のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 38)


ウクライナから英国に要求されてる量の高性能戦車の追加供給はまだのよ

うだし、ドイツにも要求されてるそれも、ショルツ首相は決断を下せない

のは、ロシアにNATOが本格参入するメッセージを送って、ロシアの過大

反応が起こるのを怖れてるかららしい。

ゼレンスキー大統領のウクライナは、現在攻勢を保ってるものの今の旧式

戦車のままだとウクライナ兵の命を失うことが多くなるし勝利できないけ

ど必要量の高性能戦車があればロシア軍を追い払い勝利できる、って言っ

てるんだけど、高性能戦車でウクライナ軍が攻勢になる、ってことは、ロ

シア兵の命を多く奪う、ってことのわけだから、ウクライナ側からの見方

からいいことは、ロシア側から見ればわるい状況、ってことなのだ。

NATOの西側諸国は、ゼレンスキー大統領の主張を支持してウクライナ側

に加担して軍事支援するけど、自国が本格的に参戦する形は取りたくない、

ってことで、戦争が続いてもウクライナとロシアの間だけで済めばそれで

どれだけ人命被害が出ても知ったことじゃない、って立場のようだ。

もちろん、NATOが本格参戦してロシアとの全面戦争にでもなれば、世界

がもっと不安定な混乱状況になるわけだから避けるのはいいだろう。

だからと言って、ウクライナとロシアの戦争だから、ウクライナがじぶん

で勝利してもらうのがいいと西側が思いつつも、西側の軍事援助がなけれ

ばウクライナは戦えない、援助を十分にすると全面戦争になる危険がある、

ってジレンマにあるわけで、ここは、じゃ、ロシアを敗北させればいいか

ら、ってゼレンスキー大統領の勢いに同調すれば、ロシアはだまって敗北

を認めるかどうかはわからないし、核兵器も持ってるのだ。

西側の一部は悪いロシアを敗北に追い込む、って気軽にイメージするかも

しれないんだけど、ロシア側のプ−チン大統領からすれば、悪いのは侵略

の前科のある西側諸国の方だ、って思ってどんどん、ロシアの若者を戦地

に送ることになれば、ロシア側の人的被害は莫大なものになるだろう。

一番いいのは、そういった今後戦争を続けることによる、双方にとっての

デメリットをよく検討してもらうように、双方の熱くなってるリーダーに、

現在進行形で失われ続けてる双方の国民の命を守ることの大切さを思い出

せるよう、冷静さを当事国以外の国々が勧めて、終戦のための調停をする

ことなのだ。




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