7/25のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 11)


ウクライナでは、相変わらず戦闘が続いてて、双方のメディアが相手の非

道ぶりを非難し合って睨み合い、停戦交渉も直接顔を合わせるのを嫌って

トルコを仲介しながら、自国の主張をぶつけあってて、やっとウクライナ

の港からの農産物輸送が少しできるかできないか、って状況だけど、それ

でもトルコの仲介はいい仕事で、そういった活動はもっと日本も世界じゅ

うの国々もどんどんやるべきなのだ。

戦う双方が意固地になって、相手が負けを認めるか完全にせん滅するまで

やる、ってことだとその間双方の人命が失われ続ける、ってことのわけで、

その失われる当人や身内にはだれもなりたくない、って思うはずなのに、

そんな馬鹿げた状況を続けようとしてるリーダーたちは狂ってる、って表

現でぴったりなんだけど、それを支持して武器援助したり経済制裁したり

してる西側のリーダーたちも同じく狂ってるのだ。

高性能の武器援助してそれが効果を上げる、ってことは相手の国の人々を

殺すことなんだし、それにロシアが反撃すれば核兵器まで行く可能性まで

あるわけで、経済制裁の仕合をすれば双方の国々に燃料やら食料の不足が

進行中で、現実に飢餓の危険が増大してる国も出てくるわけで、双方の国

が、自国の名誉などの見栄や意地を張ってる場合じゃないのだ。

たとえば、世界の人々の人命を守るために、ウクライナが和平交渉で率先

して妥協し、とりあえず双方の住民の安全な生活環境提供を条件に親ロシ

ア派の地方の独立を認めたとして、だれが非難するだろうか。

武力による制圧の前例を作ってはいけない、って理屈はわかるけど、その

原則をみんなが信じてたら、軍備拡大自体不要になるはずなのに、西も東

も武力行動の前科があるのだし、ロシアが今糾弾されるのはいいけど、だ

からといってそれに対する反撃を正当化しても、始まれば戦争は殺し合い、

なのだし、始めた方が悪いんだとかなんだとか言ってるより、始まったそ

れを全力で終了させる努力を世界がしなければ、危険がエスカレートし、

軍事産業とそれとつるんだリーダーが他人事に済ませてるうちに世界が終

末を迎える、ってことにもなるのだから、われわれも安全な場所からへ理

屈言ってふざけてる場合じゃないのだ。




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