12/19のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 32)
世界じゅうがエネルギーや食料不足や物価高騰を起こし、人々が厳しい冬
を送らざるおえないような状況を作った大きな原因にウクライナで行われ
てる戦争があるのに、当のウクライナとロシアの双方が、勝つまでやめな
い、って主張してるもんで、なかなか停戦交渉も進まない間に、前線では
西側から支援された高性能兵器でウクライナ軍が優勢のようなんだけど、
ロシアからのミサイルやドローンでウクライナのインフラが破壊され続け
たり、双方の人的被害も続いてるわけで。
戦争当事国同士も、早く戦争を終わらせたい、って思ってるに違いないの
に、国土からの全面撤退を条件にするゼレンスキー大統領のウクライナと、
併合した4州は返さないことを条件にするプ−チン大統領のロシアの双方
の頑迷さが状況の打開を阻んでいる。
戦争が続くほど、双方でダメージが累積して行くわけだから、おそろしく
馬鹿げた意地の張り合い、ってことになるのに、世界の国々は積極的に仲
裁の努力するよりも、双方の一方を支持するようなコメントやら物資支援
をやりあって、状況が悪化する一方、ってことで、世界は馬鹿げた状況を
エスカレートさせる手伝いをしてるに過ぎないのだ。
これは双方のリーダーと当事国以外の国のリーダーにとっては、その状況
が直接自分の命の心配がないせいで、一方、前線の兵士や民間人の日々の
地獄状況、さらには、食料や医療不足で命の危機にある国々の人々の地獄
状況をほっとくんでいいわけはないのだ。
このほど、ウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナの平和実現のた
めに各国の協力を求める和平会議といったものを来年の2月ぐらいに開く
提案をしてるんだけど、それの成功のためには、ロシアだけでなく、ウク
ライナ側の歩み寄りも必要なのだ。
プ−チン大統領が正当性を主張する、親ロシア派住民の保護のための軍事
侵攻と併合について、ゼレンスキー大統領は、一笑に付したりしないで、
その根拠に真摯に耳を傾け、異論があるなら反証データを示し、とりあえ
ず無意味なNATO加盟志向を取り止めるとか、プ−チン大統領の主張も尊
重して妥協案を双方で相談するぐらいのことが必要なのだ。
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