11/7のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 26)


ゼレンスキー大統領の意志に協賛して武器援助を続けてる西側諸国も少し

疲れを感じて来てるらしいのは当然で、もう少し早期に決着が着くことを

期待してたのに、ロシア、ウクライナ双方の大統領が戦争を止めるつもり

がないまま年越しになりそうなわけで、自国の防衛軍備が少しづつ減って

限界を迎えようとしてたり、戦争の影響で燃料や食料が不足し、西側諸国

はそれらの値上げで人々の生活が苦しくなってきてるのだ。

戦争の影響は西側諸国の窮状ばかりでなく、アフリカ諸国などではそのた

めに億単位の人々に飢餓の危機にあるのだから、戦争当事国のリーダーた

ちが自国の栄光などを謳って正当性を主張してても、命を失う兵士や双方

が憎みあう悪循環が戦場の残酷行動を広げたり、命を失う民間人の家族の

悲しみを拡大している現実に、どんな理屈を言っても戦争の正当化は空し

いものだろう。

そんなことはない、この戦いは必要なのだ、って言う者がいたら、じっく

りその理由を述べてもらってから、その当人自ら前線に向って命をかけて

戦う姿を世界に見せるのがいいだろう。

前述の疲労しつつある西側のバイデン米国大統領も、当初のプ−チン大統

領との交渉はしない、って態度を変え、側近にプ−チン大統領との停戦交

渉をゼレンスキ−大統領に勧める方向を指示してるらしい。

西側も経済的な危機感などから、やっと停戦交渉の必要を感じ出したよう

なんだけど、戦争は行われてる間じゅう進行形で施設破壊や人命破壊をく

りかえし、双方の憎悪を増大させるものなのだから、世界平和を望む人々

のだれから見ても悪でしかないのだ。

殺し合いという非常事態であるところの戦争は、第三国が中に入り即止め

る努力をする、というのが国連の仕事のはずなのだ。

国連の機能が不十分だったとしても、その単純な原理に沿って、常任理事

国ばかりでなく各国のどこであろうと、仲裁努力するのが理想の世界、っ

てもんのはずで、戦争放棄を宣言した平和憲法を持つわが日本だって、そ

れのリーダーシップとってもいいのだし、それをしたら世界から心からの

尊敬を受けられるかもしれないのだし、ロシアや中国を警戒して軍拡に励

む政策しかしない政府なら、世界に無能をアピールするだけだろう。




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