(老人の楽しさ、について)
年を取るにつれ、だれでも体や頭脳の働きが衰えてくるわけだけど、そ
れにも個人差があって、まだ50才ぐらいなのによぼよぼになっちゃうの
もいれば、100才近くまでバリバリ若々しいのもいる。
とはいっても、どんなに元気な老人でも、ふつうに元気な若者と体力の
競争すれば負ける確率が高いのは仕方ないことだし、別に老人が若者と
体力を競う必要はないんで、自分の体力なり頭脳の働きをどれだけよく
機能させられるか鍛えることは老人の自由だし楽しいはずなのだ。
体力や頭脳を老人でも少しづつ進歩させたり維持することができるよう
で、90才で毎日何キロも走ったり重いバーベル上げたりしてるフィット
ネスインストラクターがいたり、毎日畑へ出る農夫だっているし、100
才で書き続けてる作家もいる。
だから、老人は自分の体力なり頭脳を若者や他人とくらべるんじゃなく
て、自分自身のレベルでそれを進歩させたり考えたりすれば、毎日が新
鮮な楽しみにもなるのだ。
老人ではないんだけど、前回オリンピックで金メダルを取ったのに、今
回鉄棒から落ちて予選落ちしたベテラン体操選手の内村航平さんが、今
までできてたことができなくなったことが新鮮で、余計体操が面白く感
じた、ってようなことを言ってたり、大リーガーを引退したイチローさ
んが、現役中は楽しさより苦しさばかりだった、これからは草野球やれ
るのが楽しい、ってようなことを言ったのも、人は生まれた時からある
意味老化に向ってる、って考えれば、若者にとってさえ共通する部分が
あって、一般的には老人である私にはよくわかる気がするのだ。
テリー伊東さんが、先日ラジオで、空港だかどっかで、なんでもないこ
とで転んで、顎の骨折って血だらけになったまま、どっかの番組にも出
たらしいんだけど、それが自分ではすごく面白く感じた、って。
私はさっき、新聞の集金が来た時、4千円払うのに、1万円と千円札出し
て、5千円のおつりを要求して笑われたのが、自分でも新鮮だった。
老人になると、毎日が新鮮な冒険なのだ、って言っても、体を壊したり
ケガをしたりはできるだけないようにした方が多分いいだろう。 |