映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
映画女史、コロナ禍なのにかだからか、大忙しのようです。




【言い訳】


前回の投稿をドタキャンしてしまい、猛省の中、今回は呆れた言い訳をさせていただ

くことにした。


現在抱えているのが、長編劇映画2本の企画、長編ドキュメンタリー1本の海外映画祭

提出、短編ドキュメンタリー映画の撮影、海外劇映画の配給、短編国際映画祭の運営、

その他頼まれ事。こんなに…我ながらどうかしちゃってる。これだけあれば普通は会

社作って人を雇ってやるだろう。でもそれができない。資金なし、回収目途なし、取

引先も火の車だったりするし。コロナ禍にあっては猶更だ。


そんなことを思いながら孤軍奮闘していたら、数年来の知り合いから会社設立のご相

談があった。慎重に慎重に、始めは全貌を明かさずの相談だった。何度かミーティン

グを重ねるうちに事の成り行きが見えてきて、私の側からは会社云々ではなく、映画

制作について、理念・信念、必要な組織、資金調達法、リスク、海外との協力や取引

等についてお話しさせていただいた。すると現実的に前進して良しと判断されたらし

く、またひとつ歩を進めることとに。一緒に映画を作ろうとのオファーはありがたい。

綱渡り人生のリスクを、これで少し回避できるだろうか。


もうひとつ、最近一本の劇映画で海外共同製作にチャレンジすることとなり、海外映

画祭の企画マーケットのコンペに参加する事が決まった。英語でのプレゼンテーショ

ンをするのだけど、ネイティブでない私にはハードルが高い。そこで英語のプロに特

訓を受けていたのが先週だ。徹底的にしごかれ、いちいち訂正され落ち込むのだけど、

うまくなっていくのは直接資金調達にも繋がるため、心底有難い。この年になると英

語が下手でも誰も教えてくれないから、こんな訓練を受けられるのは本当に嬉しい。

鬼教師にも感謝あるのみだ。この特訓が加わって先週は怒涛の忙しさに突入していた

のだった。な〜んて単なる言い訳です(汗)。


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