映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
映画女史、がんばった仕事が評価されたようです。




【企画マーケット2】


前回、海外映画祭の共同製作ピッチングコンテストの話を書き、今回は作品の話を書こ

うと思っていた。が、しかししかし、思わぬニュースが! なんと、そのコンテストで、

スポンサー賞を取ったのだ。


監督、プロデューサーに代わってスピーチするのが私だから、こんなレベルじゃ賞なん

て絶対無理!と思っていたのにだ。でも冷静に考えると、準備した映像資料は監督とメイ

ンのプロデューサーが練りに練って作ったもので、それに英語字幕もついている。私の

スピーチがヘナヘナだろうがペラペラだろうが、関係なく映像が語っているのだ。それ

でこそ映画。やはり監督渾身のプレゼン資料という作品が、そしてその中の映像が、必

要なことは全て語っていたのだった。


昨日、プチョン国際映画祭の公式サイトでも発表され、受賞の実感が湧いてくる。まる

でゲームの世界の様な授賞式会場の画像も出ていて、拡大してみると、私の名前が客席

最前列の真ん中に。監督はステージ上にいるのにお名前は他の人と被って見えない。申

し訳ないやら可笑しいやら。アナウンスがある度にハートや拍手やグッドの絵文字が飛

び交って、なかなか楽しいクロージング・セレモニーだった。大きな経験を積んだから、

調子こいてもう一丁やってみるか!


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