4/5のしゅちょう
            文は田島薫

(差別主義者の知能、について)


米国での、警官などによる黒人差別事件などに続き、今度は道路を歩いてくる

小柄な黄色人種の高齢女性が、大柄な男にいきなり殴られたり蹴られたり、黄

色人種の店に鉄棒を持った男が、国へ帰れって叫びながらだったらしいが、乱

入してショーケースなどをつぎつぎ割ったりしてる映像が流れた。

黒人差別の方は黒人奴隷が実在した時代からの親子代々の刷り込みを無意識に

継承した素朴な白人たちの優越意識が作用してるわけで、現実的には、心身の

あらゆる部門での卓越した能力を持った黒人はたくさんいるのと同時にほとん

ど使い物にならない能力しか持ってない白人もたくさんいるわけで。

もちろん、たいしたことない能力の黒人もたくさんいるし、卓越した能力の白

人もたくさんいるわけで、けっきょく、能力は人種を超えた個々によるのだ。

どの人種でも、そんな当たり前のことをわかっていれば、人種によって能力な

どを決めつけることは乱暴なことだ、ってことも理解できるのだ。

だから、人種によってそれの優劣を強調したがる人間は、だいたい当人の知能

が劣ってる場合がほとんどなのだ。

じぶんを、なにか優越したグループの一員と感じることによって、じぶんの知

能なども高くなったような気分になるのだろう。

人種を超えて民族などのくくりで、それぞれじぶんたちの文化の特性の優れた

ところに誇りを持つことはわるくないんだけど、だから、たとえば他民族より

じぶんたちの方が優れてるのだ、って考えるのも愚かなことなのは、どんな民

族にもそれぞれの違った価値観からくる優れた特性はあるからなのだ。

たとえば、先進テクノロジーを使いこなすどっかの都市生活者が、ひとりでど

っかの未開といわれる民族の環境に手ぶらで放り出された時に、生きて行く技

術に教えを乞わなくてはならないのは都市生活者の方だろうし。

前置きが長くなっちゃったんだけど、そこで、頭の黄色人種差別の方に戻ると、

どうも、コロナウィルスを撒いた中国人に憎しみを覚える層がいるらしい。

中国人がそれをした、ってフェイクニュースを信じてそこまで暴れちゃう層が

実在することに呆れるんだけど、けっきょく、そういった連中はじぶんの頭で

ものを考える力を持ち合わせてないのだ。おまけに人種的にもじぶんたちのよ

り黄色人種は劣ってるんだ、って根拠のない信仰者なのだ。

とにかく、あらゆる差別はそれをする当人の思考停止や知能の低さの証明にな

っちゃうのだからわれわれも気をつけたいものなのだ。


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