映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
映画女史が長年かかわって来た環境、激変のようです。




【東京国際映画祭が変わる】


第34回東京国際映画祭に関するマスコミ発表があった。組織改革があると風の便り

で知ってはいたものの、開けてびっくり、革命級だった。


まずは会場。長期に亘り六本木で開催されてきたが、日比谷、有楽町界隈に会場が

移される。アクセスが格段に良くなりそうで、今までの六本木国際映画祭的なイメ

ージを払拭し、真の東京国際映画祭となりそうだ。


人事面では、フェスティバル・ディレクターの退任、TIFFの顔だったプログラミン

グ・ディレクターの交代、更に10年間ずっとお世話になっていたTIFFや映画祭マー

ケットのスタッフまでも何人かいなくなってしまった。

新たにプログラミング・ディレクターに就任したのは、東京フィルメックスのフェ

スティバル・ディレクターだった人だ。アジア系に強い。今後の欧米系との繋がり

がどうなるか、新生TIFFがどうなるか注目しつつ、TIFFを離れていった人たちの

今後にも期待する。全員英語ができるから、海外を拠点に映画情報の発信をしたり、

外国の映画祭でプログラマーに就任と言う可能性も無くはないだろう。改革は痛み

が伴なうものだったりするが、有能な人たちばかりだから、今まで未開拓だった分

野も切り開いて、前向きに進んで行けると信じている。

エールを送りたいけど、よくよく考えると(考えなくても)私自身が去年から部外者

みたいなものだから、寧ろ心配されている側かもしれない(汗)。私など何の能力も

無い単なる映画好きだからな。でも、大丈夫。これまでの30年、綱渡りでなかった

時期など無いけれど、バランス感覚で乗り切ってこられた。これからも一本綱を渡

っていくぞ〜!


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