4/13のしゅちょう
            文は田島薫

(確率の問題、について2)


ニューヨーク州じゃ新型コロナウィルス感染者が12万、死者9000人を超えた、

と言って、わが国もその状況に向かう可能性があるんで、3密回避を厳守して行

こう、って言ってて、その地方でも死者が出てたとしてもそれが少数なら、その

必要がない、って感じながらあまり気をつけない人もいるらしく、それは、めっ

たに交通事故なんか起きないだろう、って感じて車の後部座席でシートベルトを

しないのと同様のことのようなんだけど、今回のコロナは、中国では終息宣言出

してるものの、欧米その他ではまだ現在進行形で、今だその被害が拡大中で、感

染の可能性がほぼあらゆるところにある、ってことになれば、自動車事故の確率

よりも高くなりつつある、ってことなのだ。

政府が緊急事態宣言をしたんで、大阪の繁華街などもすぐに人通りが激減したら

しいんだけど、営業停止命令をしてそれへの金銭的休業保証の責任を負いたくな

いらしい政府側の都合で、不要不急の外出は控えよう、って要請をしてるだけで、

休業しても安心する保証の話がないもんで、経営的危機を感じる業者はふつうに

社員の通勤を継続させたりしてるわけだし、公共交通機関も動いてるもんで、一

般の意識も気をつけててもさほどの慎重さの必要を感じない人もいるかも。

一方で現実的には専門家たちが異口同音に言ってるように、感染リスクはだれに

も日々上がってるわけなんだから、3密を最少にして、とりあえず通勤途中のよ

うな時でも手の消毒なども徹底することが大切だろう。

どっかで、じぶんが感染することはないだろうし、仮に感染しても重症化するこ

とはないはず、重症化するのは深刻な持病持ちの高齢者ばかりのはず、って考え

勝ちで、持病持ちならじぶんはさほどたいした深刻さのない病気持ちだ、って考

えたり、高齢なら、じぶんは持病はないし同年令層じゃ丈夫な方だ、などと考え

勝ちなんだけど、客観的に医者が診断したら、あんたは危ない側だ、って言われ

ることの方が多そうだし、実際に感染したり重症化した人の中にも、じぶんがそ

うなるとは思わなかった、って言ってる人も多いようだから。

もう死ぬ時は死ぬ時だ、って腹をくくった人はそれでもいいかも知れないにして

も、それが巷に出て大勢に感染させる危険だってあるのだから、死ぬ時は他人も

巻き添えにしちゃう、ってことにならないように、まず、じぶんの命を厳重に守

る努力をする、ってのが今はだれにも必要だろう。

※2020/4/12現在の数字(4/14修正)


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