8/27のしゅちょう
            文は田島薫

(日本人の誇りを口にする人々、について


自民党の総裁選が迫ってて、相変わらず安倍さんでいいや、ってのが自民党内部の

大勢の空気のようなんだけど、日米軍事同盟や特定秘密保護法やらを強行に作り、

沖縄基地や原発も存続や再稼動させて、憲法も改正しよう、ってような米国の子分

のような政治をこのまま続けさせていいもんだろうか。かといって、日本独自に軍

事力強化して中国などににらみをきかせよう、って考える政治も時代錯誤、っても

んだろう。もっと平和的な新しい考え方の若い政治家が政権を担うべきなのに、自

民党議員は全員保身に走って、本心を隠してるのかもしれない。

どうも、安倍さんは20代30代の若者たちからは過半数の支持をされてるらしいんだ

けど、目前のとりあえず安定して豊かそうに見える経済政策に安心してる層がけっ

こう多いのかもしれない。

今、日本全体の経済状況はさほど悪くないように見えるし、その恩恵に浴してるか、

まあ、なんとか生活できてるからこのままでいいのかもしれない、って感じてる層

はいいとしても、格差社会になってる今、借金をかかえ日々ぎりぎりの生活をして

る層も多いはずなのに、そういう人々の声はなかなか届かないようだ。

それにそういう層の人々も、戦闘下にあったりしてる世界のもっと悲惨な状況の人

々のことを考えると、まだ自分は幸福なんだ、って考えて、暗いことは考えないよ

うにしてるかもしれないし、たしかに、どんなに貧しくても戦争の中にいるよりは

ましなんであって、戦争は絶対悪なのだ。

ところが、その絶対悪を、場合によっちゃやることもある、って言ってるのと同じ

考えの知識人(?)たちがいるようなのだ。

わが国が中国やら朝鮮でやったことについて、例えば朝日新聞などが、自虐的に報

道しすぎてるから、そんなことはやめさせて、もっとわが国の誇りを取り戻そう、

ってようなことを平然と言う人々。

戦争で自分たちは安全な場所にいて、そんなことするつもりもなかった普通の国民

の若者たちを強制的に戦場に送り、食料や武器も乏しい中無謀な進軍をさせ、犬死

にさせて日本人の誇りを持て、なんて言ってた人々は今日ではもういないはずだと

思ってたら、まだそんなこと言って若者を騙そうとしてる人々がいる。

いや、多分、騙してるつもりはなくて、そういう人々の脳は惚けてしまってるのだ。


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