1/15のしゅちょう
            文は田島薫

間違ったプライド、について


キリスト教で言えばわれわれはだれでも罪人のようだから、できるだけ謙虚にしてる方が

問題は少ないはずなんだけど、世の中無闇にえばってる人がけっこういる。

そのひとりがトランプ大統領であり、ひとりは世界からそれの子分と見られてる安倍首相

なんだけど、当人たちはその不公正さに全く気づいてない模様だし、国民の多くもそれに

ついてさほどおかしな事だと感じてないように見える。

さすがにトランプ大統領のようにアメリカファースト、って自分と自国の利益が最優先と

公言して、米国民の多くも自分たちの利益になるならいいんじゃないか、って思わされて、

実は労働者のより大企業などの利益と、関連するトランプ大統領当人の利益が第一、って

ことらしいように、自分の地位保証のためのユダヤ票目当てにエルサレムをイスラエルの

首都と宣言したりするのも言ってみれば悪を公言してるようなもんだから、まだわかりや

すいかもしれないんだけど、そんな意識は全くないように見える安倍首相は、なんだか北

朝鮮を非難することが自分の能力の証明やプライドを表現してるように見える余裕の笑顔

などはけっきょくもっと危険で問題かもしれない。

だって、彼は、美しい日本、って謳って、世界から尊敬されるような国を作りたいらしい

んだけど、やってることがそれと逆効果なことばかりなのだ。

本来は世界が認める平和憲法を徹底駆使して武力によらない外交力によってそれが実現し

たかもしれないのに、米国の軍事政策に加担する一方の政策を押し進めてるのだから。

そう言うと、北朝鮮が核ミサイル開発を止めないのだから、軍備を充実しなければ国防が

危ういじゃないか、って言うんだけど、危なくしてるのは北朝鮮ではなくて、トランプ政

権の米国とわが安倍政権の日本そのものなのだ。

何度も言ってることだけど、北朝鮮が核兵器開発するのは、民主化とか正義をかざして気

まぐれに軍事攻撃をくり返して世界の紛争を拡大してきた米国にそれをされないためのそ

れこそ切実な抑止のためなんであって、北朝鮮が米国や日本に向けて先制攻撃をしかける

ことなどありえないのだから核兵器開発に目くじら立てて危険視するのはおかしいのだ。

それなのに、トランプ大統領などはさかんにそれを危険視してるばかりか、開発中止をし

なければ、それを理由に北朝鮮の軍事施設への先制攻撃も本気で計画してるらしいのだ。

北朝鮮はもしそんなことがあったら、核兵器で反撃する、って断言してるのを、多分それ

はしないだろう、って踏んでるそうなんだけど、少なくとも、万が一それがあっても、米

国への被害がなくて済むのは今のうちだ、とも踏んでるんだし、それよりも韓国や日本へ

の被害は当然大きくなるだろうけど、って見積ってるんだから、安倍首相は、昨今のよう

に渡航しては各国主脳に北朝鮮への圧力強化の賛同ばかり求めてるのは的外れ外交なんで

あって、わが国の安全にとって北朝鮮よりもっと危険なトランプ政権には、もう子分の立

場は返上し、本来の平和主義でトランプ政権のそれをきっぱり阻止するべきなのだ。

上から目線で指図されればされるほど頑になる北朝鮮は、かつてのわが国が米国などにそ

れをされ、一億総玉砕、ってまで思いつめたようなプライドも持ってるはずなのだから。


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