9/11のしゅちょう
            文は田島薫

北朝鮮への制裁強化の問題点ついて


北朝鮮が核やミサイルの開発を止めずにICBMやら水爆実験に成功したとのアピールに対し、

率先して北朝鮮批判と制裁強化を主張するだけの安倍首相はリーダーとして危うい。

北朝鮮がそういったアピールする理由は一重に米国からの政権転覆を恐れてるからに他なら

ないのに、そうさせるに充分な脅しを直接的にも間接的にも米国はやり続けてるところに、

安倍政権になってからよりそれに協力してるもんで、北朝鮮から見ればその「悪党一味」と

して安倍首相がそういった北朝鮮非難をすればするほどわが国への敵視も増すのだ。

今一番必要なのは、北朝鮮の政権の安全保証であり、制裁とは逆の友好関係修復と経済援助

増強なのだ。どんどんそれをすれば、北朝鮮だってもう軍拡の必要はなくなるのだし、仮に

国のプライドのために米国に完全に届くICBMの開発をし続けたとしても、それで軍事的に

は平等公平の立場なんだし、米国が軍事攻撃をしないことがわかれば、余裕を持って平和経

済の方に力を入れられるだろうし、文化や人的平和交流を活発にして行けば民主化も進むし、

北朝鮮の地下資源と西側の経済技術や物との貿易などで相互に平和的繁栄も望めるだろう。

そんな意見に、北朝鮮の金正恩は独裁政権で国民を餓死させて自分だけ贅沢してる男なんだ

から政権を転覆させて民主化させることができた方が理想だ、って言うような浅薄な米国の

発想でやり失敗したのがイラクやリビアの例なのだし、そろそろそれに懲りるべきなのだ。

どんな国でもその歴史の発展過程で独裁政治でしかまとまらない時期はあるのだし、独裁者

個人を悪人だ、って決めつけるのは簡単だけど、だれでもその環境にあればそうなる可能性

はあるのだ。昔知りあったある小企業の社長は会社が借金まみれなのに、高級外車を乗りま

わしてることについて聞いたところ、やりかけの仕事もあり取引先や銀行にこちらに余裕が

あるところもアピールする必要があるのだ、って、問題はあるけど一理もある。

このまま制裁を強化して北朝鮮を追い込み、万一軍事的暴発を招いたらまず大被害は米国本

土ではなく、北朝鮮本土と韓国と日本の民衆になるはずなんだから、自分自身の身の安全は

信じてるらしい安倍首相は気楽にトランプ大統領と危ない意見を詰めてはいけないのだ。




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