7/31のしゅちょう
            文は田島薫

安倍首相の対北朝鮮政策について


安倍首相の友人関係や任命した閣僚や議員が次々問題を起こし、首相も自民党も国民からの

支持率が20何%と30何%まで下がってるデータが出てるようだから、このままほっておいて

も自滅の道を行くはずなんだけど、そうしてる間にも世界は動いてるわけで、首相にも任期

中できる限り、世界平和に有効な政策をやって欲しいところなんだけど、28日深夜に大陸間

弾道ミサイル実験をした北朝鮮に対し、お馴染みの敵視丸出し大批判。

31日午前には、トランプ大統領と52分間も電話して、中国とロシアに圧力要請した他、日米

のさらなる具体的な行動を進める、って息まいた。

その理由について、「日米は北朝鮮問題を平和的に解決する努力を積み重ねてきたが、北朝

鮮はことごとく踏みにじった。」って言ってるんだけど、その文言を北朝鮮の立場になって

考えてみれば日米の我田引水、自己正当化、って風にしか見れないだろう。

これは、ここで何度も言ってるし、官邸にも首相宛のメールもしたことなんだけど、一向に

安倍首相の頭脳には届かないらしい。

米国の仲間のイスラエルなどの核軍備について全く触れず、北朝鮮ばかりが悪、って口調で

非難してる側のバランスの悪いナンセンスさは中国もロシアも呆れてるわけで、それを全く

意識にもないような安倍首相の断固とした北朝鮮批判は馬鹿げたもんなわけで。

北朝鮮政権が米国に対し一番懸念してて期待してるのは、政権の安全保証なのだ。それを全

く無視されたまま、核やミサイル開発を止めろ、っていくら言われても無理なことなのだ。

査察や武装解除をさせられた上に米国に軍事攻撃されたリビアのカダフィやイラクのフセイ

ンの最期のようにはだれが金正恩の立場だったとしてもなりたくはないだろうし、けっきょ

く、どちらの国も米軍攻撃の前より今の方が悲惨な状態になってるのだし。

日米特に安倍首相は北朝鮮の核軍備の脅威、って国民に危機感を盛んに宣伝してるんだけど、

軍事攻撃を脅威に思ってるのは北朝鮮の方なのだ。先制攻撃加害の可能性は、北朝鮮にある

のではなく、過去の例を見ればいつもそれは米国にあるのだから。

そんなことはありえないと言いたいけど、万が一、安倍首相が軽率な軍事行動を米国と同意

でもしたなら、北朝鮮ばかりでなく韓国や日本にもとんでもない数の犠牲者が出ることにな

るのだから、脅しだけのつもりにしても、そういった敵視政策は封印するべきなのだ。

北朝鮮の核やミサイル開発は正当なもんだと認めてやって、圧力の代わりに経済援助やら文

化交流などをどんどんやったら、北朝鮮は速やかに民主化に向かうはずなのだから。




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