7/10のしゅちょう
            文は田島薫

自民党の隠蔽体質について


内閣府主導での右傾小学校開校への便宜に続き、四国の獣医学部新設への同様疑惑について、

直接担当者である文科省でのその指示をメモして作られた文書について、内閣府はその主導

を否定し続けてることに、前文科省事務次官がそれをおかしなことだ、って訴えて、今朝も

それの国会中継をしてたんだけど、事前に野党が用意した内閣府証言の矛盾を突く資料を配

ろうとしたら、自民党側からの異議があり、それを許すかどうかの協議の末、配ることを禁

止させられた。

与野党ともに、事実を解明したい、って目的で始まった国会質疑なのだから、案件に関わる

資料はどんなものでも採用するのがだれが考えたって筋のはずなのに、自民党政府に不利に

なりそうだ、ってことで、事実隠蔽を決めた、ってことになるのだ。

これじゃ、けっきょく、われわれは嘘をついています。それをばらされるようなことは極力

避けることにしております。ってことを自分で表現してることになるのだ。

そうなれば、いくら、内閣府や担当部署が、具体的な指示をした憶えはない、だとか、細か

いところは記憶にない、などと言い続けてても茶番なのだ。

自民党内閣一味は、そういった状況になった時の言い逃れのために、わざと自分らの意図す

る指示を自分らで文書にせず、首相の口からは言えないので内閣府の私からなんとなく言う

けどその意図は良く読み取るように、そうしないと後で君の身分に支障が起こることになる

かもよ、っていったやり方なのだきっと、で口頭によって文科省担当にメモらせたのだ。

それで文科省できちんと要旨を整理した文書が省内で情報共有された後、国民からのそれの

情報開示要求などが起こらないように、忖度された省内による自己規制でそれの存在が一時

不明のようなことにされたのだ。

文科省もそんな脅しに負けないで毅然と、できないことはできない、ってすればいいような

もんだけど、なかなか、わが国の役人たちの保身とことなかれ主義も手堅いんだろう。

そんな官僚機構の忖度に期待する自民党政府はどんなことでも自分たちで意図したことは全

部うまく役人たちが動いて成立させてもらえる、って考えてるのだ、第一、人事権は自分の

方にあるから、ってわけだ。

共謀罪法作って、いつでも自分らが好きな時に政府に反対する国民を盗聴したり逮捕したり

できるようにする一方、自分たちが意図してることで知られては都合の悪いことは、知らせ

ない、って特定秘密保護法作る、ってやりたい放題やってるのが安倍自民党なのだ。

米国公文書館で情報開示してる日米間の沖縄返還時の密約の事実さえ、今の自民党は否定し

たままで、そういった体質の改善に向かうべき時代に、逆行政策のオンパレードなのだ。




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