3/13のしゅちょう 文は田島薫
(対北朝鮮外交、について)
北朝鮮は先日の金正男さん暗殺に続きミサイル4本を日本海へ発射したことについて、安倍
首相はさっそくお馴染みの強い口調で北朝鮮非難をやってるんだけど、正常な外交交渉など
全く抜きにして、敵視一辺倒でそんなことばかりしてるもんで、さすがに周囲の理性ある側
近などはそれの危険性を指摘してるらしいんだけど、聞いてるんだか聞いてないんだか、あ
まりそれへの進歩が見られないまま、国のリーダーとしての自己評価ばかりを上げてるなら
ば、当人をなんとか韓国大統領のように弾劾したいところだ。
北朝鮮の金正恩さんにしてみれば、米国に政権の安全保証ももらえないまま、自国のすぐそ
ばで先制攻撃さえ眼中に入れた米韓合同軍事演習をやられてるんだから、防衛のためのデモ
ンストレーションとして、同様の軍事演習をしてるに過ぎないわけで、それを、身びいきに
米国の側のみを正義のようにして、一方的非難コメントを真面目くさった顔でやる安倍首相
は、ばかげた信頼できない政治家にしか見えないだろう。
積極的平和主義、って考えが、軍事力の誇示や制裁で他国を抑えつけることを主軸にしてる
ならば、平和より戦争の危険の方が増すのだから、安倍首相はそこに早く気づくべきだ。
特に日本のように選挙に金がかかり、当選イコール高給が保証される、といった利権構造の
政治体制ってものは、一度その主従関係ができると、自民党議員のようにだれも首相にきち
んと意見できるものがいなくなってしまうような情けなさもなんとかしたいもんだ。
とにかく、対話したがってる北朝鮮には、安全保証と経済援助を拡大してやって、民主化の
行程に協力と同意を深めて行くのが一番の方法なのだけど、それをとりあえず国民が頼る安
倍首相ができたなら、初めて大きな国際的評価がされるはずなんだけど。
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