5/18のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争をなくす方法について 17)


安倍首相は、さかんに積極的平和主義、平和なんとか法案、って平和、って言葉を連発し

てれば平和が保証されるかのように信じてる風なんだけど、いつの時代の戦争だって、戦

争が好きでしょうがない、って国民によって起こされたわけではなくて、戦争は嫌いなん

だけどそれをしないと、平和が守れなくなるのだ、ってような、為政者からの洗脳のよう

な情報操作によって起こされるのだ。

真っ当な精神で家族とともに日常生活を送ってる者ならどこの国のどの時代の国民だって

平和を望まない国民はいないはずなのであって、それでも戦争が起きて来た、ってことに

は、いつもそれを始める為政者には、より自国の国民がより豊かで平和な世界を作るため、

ってような理由を言い、それを国民が妄信するところに問題があったのだ。

だから、戦争の前にはいつも為政者によって、平和のために、って言葉が強調されること

になるのだから、われわれは特に気をつけなければならないのだ。

安倍政権が武力協力はしない、後方支援だけだ、って言って安心してる同盟国の米国は、

相手国への空爆が主なんで本土には痛手がないため、大部分の米国民にその意識が薄いの

かもしれないんだけど、今現に戦争当事国であって、実際に現地で戦闘に拘わってる兵士

にとっては命がけの本物の戦争なんだ、ってことを忘れてはいけないのだし、その米国の

ISに対する空爆にだって正当性を疑問視する向きもあるのだ。

すでに、ベトナムやイラクやアフガンその他での一方的な攻撃や、友好国のイスラエルに

よるパレスチナに対する空爆などに対しても、正当性の問題をかかえたままなのに、それ

がなされ続けてるところに、わが国が後方支援、って名でその軍事活動を円滑にする助け

をしたなら、その戦闘相手国にとって日本は敵国になるに決ってるのだ。

敵国ならいつでも軍事攻撃されることも決ってるわけで、そうなると、自衛権、ってこと

で反撃することも決ってる、ってことでこれが戦争でなければ、なんなんだ。

多分、安倍首相の頭には、自衛の闘いはごく短期間で終わる、ってイメージがあるんだろ

うと思うんだけど、いつでもどこでもそれを始める者はそのつもりなのだ、もちろん自分

の勝利、って形を思いつつ。

双方がそう思って一歩も引かなかったらそれが長引くのはいつものことなのだ。

平和のために必要な戦争なんてもんはないんだ、って考え、どんな場合でもどちらにも加

担せずひたすら和平交渉に全力で取り組むのが唯一絶対の平和政策なのだ。

われわれは安倍政権の一連の軍事政策を、今後なんとかすべてご破算させようではないか。




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