3/31のしゅちょう             文は田島薫

(保身で固まる人々について


先日元東京都知事の猪瀬さんが医療法人から選挙違反を疑われる5000万円の借り入れ

をしてたことで騒ぎになってたんだけど、今度はみんなの党代表の渡辺議員が化粧品

会社からそれより桁が多い8億円を借り入れ、同様の容疑で問題になっている。

なんでそんな大金が必要なのか、って不思議に感じるんだけど、けっきょく、いつも

そういったことが起きる原因はたいてい選挙資金のようなのだ。

今のわが国の議員報酬は世界一高額なのと同時に、無駄な選挙費用も世界一かかるよ

うで、党派議員や支持者をまとめるのに裏金資金が必要になる、ってことなんだろう。

党代表から金を受けてる層がそれだけある、ってことなのに、だれもが、私はお金は

いただいております、でもこれは元が違法の金だとわかってても口に出すことはでき

ません、ってことなんだろう。

だとしたら、そういった、不正やごまかしをしなければ成り立たない党派政治、って

なんなんだろう、ってことにもなるわけで、それが必要悪だ、なんて言ったりしてる

不正直な立場でもって立派な志を持った政治が果たして可能だろうか。

だって、金がなければ選挙で当選することができないんだから、って、もし言うなら、

そんな、金がなければ成り立たない選挙なんかなくすようにみんなで主張すればいい

はずじゃないのか、ってことなんだけど、だれ1人金権選挙の改革を言い出すもんが

議員の中にはいない。

とりあえず、一旦議員になってしまえばこっちのもの、年収2千数百万が保障され、

おとなしくして自分の意見を言わなければ党首からボーナスも出ることもある、って

ことになれば、じっと、目立たないようにして、次の選挙にも資金もらえるようにし

よう、なんて考えることにもなるんだろう。

だから、そんなことにならないように、議員報酬も一般会社員並にして、利権じゃな

くて名誉職だ、って色合いを強くし、選挙も金をかけさせないシステムにして、志の

ある者ならだれでも気楽に立候補できるようにした方がいいのだ。

今の選挙制度などで、当選すれば天国落ちれば地獄、ってようなギャンブルみたいな

感覚になってるB級議員たちはビクビク、固まって行くしか仕方ない一方、切りのな

い資金調達で志が萎んでいく者もいるだろう。とりあえず、そういった矛盾ある制度

の改革をし、保身だけに走る議員は駆逐した方が当人たちの幸せにもなるのだ




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