10/27のしゅちょう
            文は田島薫

(加工食品と健康管理について


日本人は世界的に見ても長寿で、健康管理の情報も豊富なわけだし、それについて

またわざわざ言及する必要はない、って言えばそうかもしれないんだけど、栄養バ

ランスと運動と楽しい気分、って健康必須要件の常識的な認識はだれでもそれぞれ

が持ってるつもりでも、それらの認識にはそれぞれ深いメカニズムがあり、よく研

究してる人とそうでない人と大きな差があるもんで、けっこうそれの認識がある方

だ、って自負してる私でも、そうだったのか、って気がつかなかったことが出てく

るんで、最近のそれをふくめてご紹介。

今回は基本的な3要素はとりあえずクリアーしてる、と仮定して、加工食品の添加

物について。

私は酒を少々飲むんだけど、それについても昔に比べれば量を制限してるし、煙草

だって吸わないし、3要素もほぼクリアーしてるはずなのに、なんとなく手足がだ

るかったり、目や耳やのどや鼻が不調なのはどういうわけだ、って考えた時、食品

添加物への疑いが出てきた。

一応、ふだん食べてる食品添加物については調べて、亜硝酸塩の入ったハム・ソー

セージ類は食べないし、ソルビン酸の入った食品は捨てるし、してたんで安心して

たところ、虫歯予防の宣伝を信じて最近よく噛んでるガムの成分に、アスパルテー

ムって甘味成分があり、これが元は殺虫剤だった成分で、脳や視神経にダメージを

与える可能性を指摘してる化学者がいることがわかった。

こう書くと、神経質になり過ぎだろう、って感じる人が多くいることも知ってるし、

たしかに、製品前の動物実験で桁外れの量を摂取しない限り安全性に全く問題はな

い、って言うのが実験化学者やメーカーや認可側の認識で、それが本当に危険なら

どんどん病人が出て来て、メーカーだって困ることになるはずだろうから。

ところが、この安全性については、個々の成分の単独実験では安全でも、他のなん

らかの成分と一緒になった時に猛毒になるものがあるし、単独摂取でも続けて摂取

すると、体にわずかづつの異変が起きる可能性があるのだ。

現代病と言われる昔はなかった様々な原因不明の新しい病気が増えて来てることと、

この食品添加物や病院で処方される薬が増えてることとは、無関係ではないのだ。

もし、原因が特定できない病状がある場合、ふだんの食生活で継続的に取ってる食

品の人工添加物をチェックしても無駄ではないはずだ。




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