9/24のしゅちょう             文は田島薫

油断と交通事故について

昨日ぐらいの新聞見てたら、車を運転してた母親が自分の幼い子供を過って轢き殺して

しまった、って記事が出てた。コンビニだったかに祖母と子供の3人で着き、先に降り

た2人のうちの子供が車の前で転んだのに気づかなかった母親が駐車場へ移動しようと

そのまま発進してしまったらしい。子供と祖母が先に降りて、母親は例えばちょっと買

い物バッグやら財布を確認などして、ふたりはもう車から離れているはずだから、母親

はただ車を動かした。これは、だれにでも起きそうな状況ではないだろうか。

こういった事故は最近、他にも2、3件続けて知らされてるから、だれにでも起こりうる、

人間の注意の盲点を示してる気がするのだ。

もう半世紀以上前から交通戦争って言われ1万数千人もあった死者数が近年は4千人程度

に減ったようなんで、なんとなく安全な自動車社会になってきたようだ、って安心を誘

われそうになるんだけど、これは、酔っぱらい運転の規制やら医療の進歩、シートベル

トなどの普及などのおかげによるようで、事故数そのものは減ってないわけで、上記の

ような事故については依然われわれの課題なのだ。

これだけ巷に車が氾濫してれば、人のそばをそれがいくつも通り過ぎても日常のありふ

れた状況、ってことで、少しぐらいよそ見してても車の方が避けてくれるもんだ、ぐら

いに感じてる人も多いだろうし、実際、気まぐれな歩行者や自転車に大いに注意しない

と危なくてしょうがない、って感じてる運転者がほとんどのはずなのだ。

で、だれでも、自分ぐらいその危険性を認識してるものはいない、ってぐらいに思って

運転したり、あるいは歩行したりしてるんだけど、それにも、実際上は相当レベルの差

があって、たとえば、教習所で習ったことは完璧に必要なことと考えマスターし、常に

前後左右を注意したり、先の横道からだれかが飛び出て来る可能性も意識したりして運

転してる者がいるかと思えば、高速道路で、前の車が急停車する可能性なんかは頭に浮

かびもせず、ちっとも車間距離を取ることを考えなかったり、先に停まってる車がある

可能性などはちっとも考えずに車線の急変更をくり返したりするのがけっこういるわけ

で、こういった連中は、状況がそろえば、いくら自分の運転技術を誇ってても絶対的確

率で事故を起こすのだ。

当たり前のことのようにだれでも、「車に気をつけて」って言い合ってて、耳タコのよ

うに、わかってる、って思ってるんだけど、何かの拍子に事故に遇ったりした人は多分、

あまり気楽過ぎちゃだめなんだ、って感じてるはずなのだ。

車はすぐとなりにある凶器って側面を忘れずに、四六時中注意集中というわけにはいか

ないのは人間だれしもだということをわかった上で、それだから余計、運転者も歩行者

も、おたがい死角になる状況やら、子供がいる状況やら、なんだか車がスピ−ド出して

る状況などの時ぐらい気をぬかずに注意してるのがいいのだ。ごく当たり前のことに聞

こえるんだけど、だれでも常にそれのレベルアップの必要はあるのだ。




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