4/1のしゅちょう             文は田島薫

近代医学の問題点について

医学の進歩のおかげで人類の寿命が伸びた、ってことは事実で、昔なら不治の病だった

ものがペニシリンなどのような医薬の発見で助かることができるようになったんだけど、

そういった現代でも、貧しい国では子供たちの疫病などに簡単に効くような薬が充分に

行き渡ってないせいで、毎日幼い子供たちが何千も亡くなっているのだ。

それは、社会主義国以外、医術も商業になってる面があるせいで、医薬品の価格コント

ロールと、無料に近いもので普及させる理想とが矛盾を起こすせいなのだ。

豊かといわれるわが国でも、商売になる薬は過剰なほど医者から処方されるんだけど、

実際に米国などで新開発され効果が立証されたもんでも、それを普及させるためには、

製薬会社はまた新たな何年間の治検をして国から認可をもらわなくてはならず、そんな

ことしてるより、商売的には古い薬を売り続けた方が利益になるのだ。

私立病院なども、経営利益のこと考えたらそんな製薬会社との癒着も起り勝ちだろう。

私も両親を病院とかかわらせた時、疑問を感じてしまうことが多かったのが、すべての

病院がそうだというわけではないのだろうけど、まず、診断後に安易に病名を推測しす

ぐに多量の薬を処方し過ぎること。

人が特に高齢者が体調をくずすことなどはよくあることのはずで、病名をあてはめて条

件反射的に対症薬を処方するんじゃなくて、患者の日常生活の仕方を調べ、まず、食事

や運動などの改善指導を優先するべきだろう。私には両親がそれを医者から積極的に指

導された場面の記憶がない。

西洋医学の薬は症状に対して化学的反応を起こさせて治療するもののわけだから、本来

の生き物の自然な治癒力を高めるものとは逆のものなのだ。必要悪、といった言わば、

毒なのだ。それは、食事だけではどうにもならない特殊な病気や、緊急の命にかかわる

症状の時に処方するためにいい、ってだけのもののはずなのに、一旦処方させると、例

えば単に血圧や血糖値が高い、ってだけのことなのに、反永久的にその薬を飲み続けな

くてはいけない、ってことにされる例を見聞きするのが、非常に納得できないのだ。

まず、自然治癒力を高める食事バランスに気をつけること、で、病気の治療薬と齟齬を

起こす可能性のある薬は確定して、少しづつ薬を止め、食事療法に変えたい旨を医者と

よく相談して薬からできるだけ早くお別れするのがいいと私は思ってるのだ。

ちなみに、私はこの50年間歯医者と鼻炎の薬以外、医者にかかったり薬を飲んだりした

ことがないんだけど、酒もうまいし、体もよく動きます(今んとこは)。




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