12/24のしゅちょう             文は田島薫

特定秘密保護法の今と今後について 6

安倍自民党の立場から見ても多分予想外の事態が連続するもんで、知らず知らず軍事政

策がエスカレートしてってるようだ。

今回もスーダンの内戦に平和貢献目的で参加してるはずの自衛隊に、国連からの要請を

受けた形で武器輸出三原則の例外として韓国軍に弾丸の供与を決めた。

これは武器弾丸が不足してる韓国軍の難民保護のための緊急性を持ったそれも国連から

の要請なんだからなんら問題ないのだ、って言われれば、そりゃそうかもしれない、原

則があったって、臨機応変に対応しなかったために犠牲者が出てしまえば、平和主義の

主客転倒、ってことにもなる、って国民の多数は感じるだろう。

実際がどうかは、検証しなけりゃわからないんだけど、武器供与を法律で禁じているわ

が国以外にどこにも調達の道はなかったのかどうか、韓国軍であれば、予想に反して弾

丸が不足だったら自国軍の輸送機で補充できないほど現場は緊迫してたのかどうか。そ

れもやれば不可能じゃないんだけど、近所にちょうどそれ持ってる日本軍がいるからそ

っからもらうのが合理的、って部分があったとしても、そこは判断迷うとこだったろう。

ま、直接戦闘に加わるわけじゃないんだし、韓国軍も難民保護の目的だけの軍事活動と

言ってるわけだし、って。

当初のイメージと少しづつこうやってずれながら知らず知らず軍事に深入りしてくこと

になり、今後そういった場面がいくらでも出て来る可能性があるわけだから、いくら平

和のため自衛のため、って言いながらでも武器持って海外へ出ることは、戦争放棄の原

則を守るためには危険なことなのだ。

今、安倍自民党は、国防、ってことに過剰意識を持ってるようで、公共の秩序、って言

葉を乱用する憲法改正案や、愛国心を取り入れた教育案やら、常に戦時の非常事態での

国民コントロールや、軍事対処についてばかり心配してる風に見える。

特定秘密保護法制定と、そこへ持って来てこういったことがふつうのよう行われると、

当人は全く無自覚なようなんだけど、安倍自民党の政策姿勢の危険性を感じないわけに

いかない、笑顔で平和主義です、っていくら言っても、常に軍事的敵を想定してては、

世界に見すかされるだろう。そんな軍事関係の些事に心配りしてるヒマがあったら、戦

争放棄の国として身を粉にして、どこの国へでも出かけ平和外交や平和調停のリーダー

シップを発揮していけば、ノ−ベル賞だってもらえるはずなのに。




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