7/30のしゅちょう 文は田島薫
(アスリートの苦悩について)
ロンドンオリンピックが始まり、これはいつの大会でも起きることなんだろうけど、
金メダル候補と期待されてた女子柔道※や男子体操※や水泳※で敗退が続いた。各国の
優秀選手が全力で競ってるわけだから、予定通り行かなくても不思議はないだろうし、
敗退も自分の能力を精一杯出し切ってのことだったら本人は納得も行くことだろう。
しかし、国じゅうから期待されてたと思えば、それでも辛い気持ちは残るはずだから、
期待された選手ほどプレッシャーを背負わざるおえないだろう。
そういうところを考えると能力がある、ってことも辛いことなのだ多分。ま、それを
耐え忍び全力で戦い結果勝利したなら、その喜びは大変なもんだろうから、喜びが大
きければ大きいだけ苦悩の可能性も同時に大きいわけなのだ。
全力を出し切っても負ければ辛いとしたら、4年間も辛い練習をがんばったあげくに、
プレッシャーの影響でそれが出し切れなかったのならばその心残りと辛さは大変なも
んだろう。
力を出し切るには無心になって楽しむ心が大事だ、なんてだれでも頭でわかっていて
もそれを実現する難しさはスポーツマンでもない普通のわれわれにとっても同じこと
だし、一流アスリートだってそれを実現する難しさは同じなのだ。
だったらできるだけ責任を取らなくていい無能な人間と思われてる方がどれだけ生き
るのが楽かわからない。
万が一期待されるような立場になっちゃったら、人の期待なんか知るか、って開き直
って、結果がどうなるかも知った事か、って開き直り、ただ自分ができる精一杯を、
とにかくやるだけだ、って自分に言い聞かせるのがいいんじゃないか、って一流アス
リートの苦悩に同情しながら、だれからも期待されない安心感の中で、余計な想像し
てる無能な私であった。
※団体戦の出だしで不調だったので絶望視してたところ3日後の個人総合で内田航平が後半実力フル発揮して金
メダル獲得。女子柔道も松本薫が金メダル。早とちりして失礼しました。ボクシングや女子レスリングも金
とったし。水泳も金はないけど銀はいっぱいとった。よかったよかった。
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