7/23のしゅちょう             文は田島薫

(政治で一番大事なことについて)

民主党がガタガタに内紛状態で、野田政権は原発再稼動やら米機オスプレイ受け入れ

など、どんどん自民寄りの政策を進めてる一方、谷垣自民は相変わらず、見え見えの

政権奪還目的だけの民主批判をくり返してる。私に今、一番まともに見えるのは、日

和見マスコミから集中攻撃受けてる小沢一郎だけだ。公約を守る、国民の生活を一番

に考える、ってあたりまえの大原則を掲げてぶれずにがんばってるわけだし。

原発再稼動に続き、事故多発で性能に不安の輸送機オスプレイを岩国陸揚げ許容した

野田政権の森本新防衛相が、安全性の確認をきっちりするまでは飛ばさせない、って

言ってるんだけど、それの導入は国防上必要と考えてるようだし、それを前提にした

安全調査などは日本役人の得意技のへ理屈レポートで押し切られる公算が大きいだろ

う。問題の本質は、国防上、多少国民の一部に危険性を強いた上でも緊急にその輸送

機がなくては危険な状況なのかどうか、ってことであって、それを抜きに、当然の大

前提でそんな鉄のかたまりを安易に受け入れようとする思考回路なのだ。

森本防衛相は、だから普天間じゃなくて辺野古湾の方が海だし事故が起きても安全な

んだから、そっちを実現するように説得努力したい、などと言ってる。

けっきょく、古い常識にとらえられた老人たちには、新しい時代の変化が見えにくい

のだ、いろんなことを、公式の大前提にするもんだから、そこから導きだされる結論

は、昔からお馴染みだった単純なパワー補充。これがまた他国に不安と緊張感を与え

る永久いたちごっこ運動に還元される馬鹿馬鹿しさに気づかないのだ。

オスプレイの安全性についてわかりやすく説明する努力もいいけど、たとえば、オス

プレイがないと、緊急にどういう弊害が起きる可能性があるのか、ってことをもっと

つぶさに検証して説明することも必要だろう。その説明にまだ他の安全なやり方はな

いのかどうか、って。そんなことは説明するまでもない、当然の常識なのだ、って言

ってしまうんでなく、科学的データに基づき経済交流や外交技術も含めた幅広い条件

で、とことん検証議論して国民生活により安全と便利を速やかに供与する、っていう

のが政治の仕事であって、聞いたふうな固定概念にしばられたまま、足の引っ張りあ

いだけで時間つぶしては税金を浪費する、ってことじゃないはずなのだ。



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