6/11のしゅちょう             文は田島薫

(電力業界と民主党の無自覚について)

これはだれでも思ってるようなことで今さら私が言ってどうだ、って問題なんだけど、

言いたいことは一応言っとかないと体に悪いんで言わせていただく。

福島原発事故があってその賠償やら足りなくなる電力の代替燃料費やらなんやらかや

らで財源不足になるんで電気料金の値上げを消費者にお願い、って電力会社が言って

るわけだけど、自分たちの賃金は大企業の平均以上に据え置いたまま、って言うので

いいのか。これは政治の方での強制力を働かしていい問題でもあるんだけど、自分た

ちの経営の失策で経営が傾いた中小企業なら、社長が自ら自宅を担保にしたりして借

金し自分は無給でがんばり、社員だって減給を受け入れる、ってことになるはずなの

に、公共性の高い企業だから、ってことを理由に経営難の大企業がことごとく公的支

援を受け、社長の交代はあるものの、幹部や社員の減給はほとんどない、とか、今回

の東電だって、値上げ宣言をする前の、社員の減給についてはまだ検討中のようだし。

まず、そっちの幹部や社員全員が同情されるぐらいの減給を決定し、その後、電気代

値上げしないと全く無理ですんで、ってお願いするのが順番ってもんだろう。

だいたい、役所だとか公共性の高い企業、ってもんは国民の福祉を最大の目的として

成り立つ業態なはずなんだから、こう、現代のように所得格差をほっとかれてるよう

な社会ではなおさら、公僕と自覚したなら、自分たちの取り分は世界の最低レベルを

希望したり、企業体当事者はその使命を感じて、時給700円ぐらいで生活費をやりく

りしてる労働者たちが負担にならないようなただ同然の電気料金を目指したりするな

ら応援もしたくなる、ってもんだけど、まず自分たちの安全と利益と福祉を第一に考

える、ってようなわが国の公共企業一般は変革しなけりゃいかんだろう。

国民福祉のきれいごとのスローガンばっかりならべて、けっきょく、票欲しさに知ら

ずに大企業や公務員労働者の利益誘導ばかり考えてしまってる民主党も、もっと底辺

労働者に思いを寄せなきゃ話が始まらないうちに終わっちゃうだろう。




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