3/26のしゅちょう             文は田島薫

(長寿のコツについて)

きのうの新聞の読書欄で、「長寿と性格」って本があの横尾忠則さんによって紹介さ

れてた。自分の長寿を望む人は多いし、それへの方法は数々取りざたされてるわけだ

けど、この本の説もそれへのシンプルな説得力がある気がしたので、またもや受け売

りで、しかも本そのものからの引用ではなくて、それの紹介文からの引用という手抜

きであしからず。


ルイス・ターマンという博士が米国で1500人を80年間追跡観察した結果、長寿は生

き方のパターンにある、と、長寿と健康の鍵をにぎるのは性格で、その一番重要なの

は「勤勉性」だ、と。ジョギングもダイエットも関係ない、慎重、注意力、責任感、

ねばり強さ、思慮深さ、社交ネットワークなどだ、と。


これがその要旨のすべてなんだけど、なるほど、勤勉、っていうのはキーワードかも

しれないなと納得したのだ。

ふつう、長寿のためにはと考えると、食バランス、運動、気楽さ、といった要素にわ

けてしまうため、それのひとつを意識してると、他を忘れ勝ちで、たとえば、のんび

りやるのがいいんだ、って体動かさずにゴロゴロしてると、気持ちは楽そうでも、や

がて運動不足やら偏食で体が弱ってしまったり、運動運動、ってやり過ぎると却って

体をこわしてしまったり、ってことがあったりするんだけど、勤勉、って言葉はそれ

をうまく統合してるかもしれないのだ。

勤勉、ってことは、生きることに前向きに取り組む、ってことだとすれば、自然に全

体を意識せざるおえないわけで、例えば、明日いい仕事をするためには、食を整えた

りしっかり睡眠を取ったり、仕事そのものを大事にするなら、誠意を持って人に喜ば

れるいい仕事をしようと努力するから、おのずと成果も出てくるだろうし、自信もつ

き、精神的にどんどん安定してストレスがなくなるだろうし、勤勉なら労を惜しまな

いから、人より自然に体を動かすことが多くなり、結果わざわざ運動しなくても、運

動になってしまう、といいことずくめ、ってわけなのだ。




戻る