3/23のしゅちょう             文は田島薫

(放射線危険度の基準について)

福島原発の放射能飛散によって、人体への影響がとりざたされ、退避地域が20K圏外から30

K圏外に拡大されたり、海外外務省などからは自国民へ80K圏外への退避勧告が出たりして

るわけだけど、医療と自然由来を除いた一般市民の年間放射線量限度が、1ミリシーベルトと

いうことになってて、現状最悪それの10〜数10倍の数値になりそう、ってことだし、放射能

漏れが完全に沈静化に向かった、って保証があるわけではなく、さらなる危険の可能性もふ

くんでいるわけだから、その判断に善し悪しをつけるのは難しく、より安全性を求めた方が

安心には違いないだろう。でも、現状、30キロ圏付近の福島の最大放射線量測定値が仮に、

1年間続いたとして(現状ならありえない例え)もその総量は74ミリシーベルト、業務に従

事する人の年間被曝量の上限=50ミリシーベルトをちょっと超えたぐらいだ。だから大丈夫、

ってわけではないけど、先日の消防士に対して、上限を100ミリシーベルト、更に200ミリ

シーベルトに上げて、それが安全内、って言ってる場合もあるわけで、基準がそう自由にず

らされる従業者は不安だろう。

ま、厳密に言えば絶対安全、って基準はないわけで、それぞれ目安ってことになり、究極的

には自己責任ってことにもなりそうなとこで、人々は、本当に安全なのか?どうなんだ?、

って政府などを責めるもんで、汚染牛乳なども出荷規制したり、仮に飲んでも大丈夫、って、

1年間飲み続けてもCTスキャン1回の5分の1ぐらいだから、などと説明する。

じゃ、飲んでもいいじゃないか、出荷規制するなよ、って言われると、政府も急に不安にな

るのは、CTスキャンが身体に影響ない、って言い切れないし、同じ放射能量でも、子供は

大人の10倍の悪影響があるわけで、きっちり量などを管理して飲むなどの必要が出るせいと

思われる。

とにかく、政府はわかりやすく安全をアピールしたいと思ってるのだろうけど、大気中の放

射線量の時にははじめ、ナノシーベルト、って単位を使い、その量がふえた後は、その千倍

の単位であるマイクロシーベルトを、胸部CTスキャンなんかを出す単位はそのまた千倍の

ミリシーベルトだし、先日はいきなり、グレイ、って単位が出たと思ったら、今回規制の

牛乳、野菜については、ベクレルって単位が出てきた。これじゃ、いくら大丈夫って説明

されてもその根拠をあいまいに隠そうとしてるんでは?って不信感がわくだろう、政府もマ

スコミも単位は統一して、その限界をあきらかにした情報を流すべきなのだ。



※福島市3/20/14:00の放射線量=1時間あたり8.54マイクロシーベルト
※胸部CTスキャン放射線量(1回)=6.9ミリシーベルト
※グレイ=放射線吸収総量値。シーベルトはこれに物質別放射線負荷係数をかけた値
※ベクレル=放射線の強さ。シーベルトはこれに物質別実効総量係数をかけた値
 ちなみに今回の牛乳のヨード規制値=300ベクレル=6.6マイクロシーベルト




戻る