3/14のしゅちょう             文は田島薫

(危機管理について)

ニュージランドで大地震にまきこまれた日本人の不運について考えてる間もなく、本土で大

地震が起った。犠牲者の中にもニュージランドのそれに同情したりしてた人も多くいたに違

いないわけで、そういった災害に見舞われることは、だれにとっても他人事ではないのだ。

亡くなった人たちと助かった人たち、運不運もあっただろうし、これぐらい未曾有と言われ

るほどの災害は予測は無理だろうから、ふだんから災害に対する備えや注意をしていた人で

亡くなった人も多いんだろうと思う。

それでも、すごく迅速に判断して逃げて助かった人と逃げ遅れて亡くなった人っていうのも

やっぱりあったようだ。

せいいっぱい迅速に頑張って逃げたんだけど無理だった、っていうことなら、しょうがない、

ってことになるけど、もうちょっとこう判断して動けば助かったかもしれない、ってことが

あったなら残念なことだろう。

ふだんから災害に対する最悪の事態の可能性も考え、備えておくに越したことはないんだろ

う。そういう私は震災用の物資の準備もしてないんだけど。これからは少しそれも考えると

して、とりあえず、災害時の自分の命を守る手順や避難賂の確認は絶対必要だ。

今90才を越えてる親戚の叔母は、昔から自分がどこか地方などへ出かけて寝泊まりする場合、

着いた最初に、必ず避難賂を確認してる、って口癖のように言ってたのを思い出す。旅行好

きの友人のひとりは、ホテルなども必ず2階以上には泊まらない、って言ってたのも思い出

す。こういった話聞くとそこまでやんなくていいんじゃないか、って感じ勝ちだけど、こう

いう人々は災害時に生き残る確率は高いはずだ。

交通なんかでも私もずっとバイクに乗ってて無茶な運転してるバイクや車や自転車なんか見

てて、これだといつ事故に合ってもおかしくないな、って感じることがあるわけで、こうい

う人の事故死確率は限り無く高いはずだ。ついでに、シートベルトをつけない人も時々見か

けるけど、これもそっちの事故死確率は高くなるはずだ。

壊滅状態の陸前高田の翌日の朝、高台に逃げて助かった人が見てると坂を上って来る老女が

いて、親戚の88才だった、って、50年前のチリ地震の津波を経験していて、地震があったら

すぐ高台へ逃げろ、っていつも言ってたそうで、当人も地震直後に逃げてずっと歩いて来た

んだろう、とのことだった。




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