4/13のしゅちょう             文は田島薫

(福島原発事故評価レベル7について)

我が国の原発の安全を監理指導する役割である原子力安全保安院と原子力安全委員会は、

昨日、福島原発の事故が国際的事故評価尺度で最悪の、レベル7だと発表した。

チェルノブイリ原発事故の炉心爆発とは違って、溶解して漏れた放射能が、それより低レ

ベルで放出されてて、それも少しづつ沈静化されつつも予断は許さない、って発表されて

る中、現在までのその総量はチェルノブイリの1割程度だといいながら、放射能漏れの累

積拡散量が国際的事故評価尺度で原発事故史上最悪なチェルノブイリ原発事故と同じレベ

ルだ、ってこの時期に発表すれば、内外の不安がますます増大することがわかってるはず

なのにわざわざそれをする、ってことはこれからもっと悪い状況になった場合に保安院と

委員会への風当たりを最少にしよう、って腹も邪推したくなる。

とは言っても、評価尺度での事実を隠すことはもっとまずいわけだし、ずるずると状況が

悪化した後でだいぶ遅れてそういった情報を出してたんでは事故処理対応にも支障が出る、

って考えた結果だろうから発表はやむおえないのだろう、問題はそのチェルノブイリとの

現実的危険度の違いと、今後の最悪と最良の双方の展望などを、レベル7、って文句とセ

ットでわかりやすく説明することだろう。

と言ったところで、どうも原子力に関する放射能の人体に与える影響、ってもののデータ

についてわからない部分が多いようで、過小算定して事実を隠ぺいしてる、ってことも考

えられるんだけど、チェルノブイリでさえ、それの被曝によっての直接被害で亡くなった

人の数が数十人だけだった、ってデータや、放射線医学の世界的権威が言うように、「日

へん」の被曝と、広島長崎原爆などの「火へん」の被爆はレベルが全然違う、ってことを

学者までが誤解してて、福島原発事故の放射線量レベルなら、却って身体にいいぐらいだ、

って説をはっきり否定する論拠も今のところ世界には見当たらない、ってことのようだ。

だったら、もう放射能にとりまかれてる状況なんだから、問題ない、って説を信じた方が

様々な面での不安による混乱などは少なく済むはずだ。

放射能だ毒だ毒だ、ってそのレベルの差が天文学的な桁違いだったとしても、無知ならな

んでもとりあえず不安は消えないわけだろうし、放射能以外だって毒はどこにでもまん延

してるわけなのだから、はっきりした根拠もない心配だったら、センセーの言うことを信

じて、ストレスがない生活した方がよっぽど身体にはいいはずだ。

広島で被爆した人でもけこう健康的に長生きしてる人もいるわけで、どんな環境でも悲観

せず、放射能は身体にいい!、ってぐらいの野蛮力も健康の条件なのだ多分。




戻る