10/25のしゅちょう             文は田島薫

(イランへの経済制裁について)

米国主導によって、イランが核開発を公言していることを理由に経済制裁が行われ、

日本もその要請を受けて、油田開発していた利権を放棄した。

イスラム国はテロ組織と繋がった悪の国と決めつけ、核開発で核兵器を作らせては

ならない、って主張する米国はとっくに大量の核兵器を保持してるわけで、オバマ

大統領はその廃絶を目指すようなことを言って、削減もしてるわけだけど、まだ、

世界を消滅させるぐらいの量のそれはあるんだし、削減しつつも、常に自国が優位

な量は確保、という原則なわけだから、なかなか切りがない。

自分たちは持っててもいいけど、悪者のきみたちは持ってはいけない、って米国は

イランに言ってるわけだけど、もし私がイラン人だったら、ふざけるな、って怒る

はずだ。

正義を勘違いしたブッシュによって、アフガンやイラクの攻撃が行われ、10万以上

のアフガン人やイラク人が殺され、平和主義者を謳ったオバマも、アフガン攻撃は

継続中だ。早めの撤退を画策してるようだけど、もともと、テロ組織のタリバンを

壊滅させる、ってスローガンには無理があり、9.11後、テロの首謀はタリバンじゃ

なく、アルカイダだったはずで、それがいつのまにか、タリバンはあちこちにいる

からこっちの方が攻撃しやすい、っていい加減な理屈で攻めてるに過ぎないのだ。

理不尽に攻撃され殺される続ける同胞に一般イスラム青年にも反米者が増えるのは

目に見えてるわけで、日本が民主党政権に代っても、こんな政策に追従するような

政府なら、日本国民は反対しなけりゃいけないだろう。

同様に、イランの核開発に怒る、っていった米国の自己中に、無批判に同調してる

ようだと、世界はよりテロの危険性が増大する可能性があるのだ。

イランへの経済制裁。かつて、わが国はそれをやられて戦争に突入したわけだし、

日本はもっと主体的に平和交渉を増大して行き、米国の政策とは決別し、米国に提

言するぐらいの志が欲しいもんだ。




戻る