11/1のしゅちょう             文は田島薫

(才能について)

きょうの夕刊見たら、若手(アイドル)男性タレント水嶋ヒロさんが、応募1,285

編の中から、ポプラ社の小説大賞を取ったそうで、びっくりした。

これは有名人で有利だったってことでなく、別名で応募し、賞獲得後にその事実が

判明したようだから、純粋に彼の作品が評価されたのだ。

なんてことを言っても、私は彼のことを、テレビのバラエティで何度か見ただけで、

よくは知らないんだけど、最近の人気タレントのひとりとして、イケメンでもてる

んだろ〜な〜、ってぐらいの感想しかなかったんだから、そういった先入観ばかり

で人を見てると、見損なうことが多いんだろう。

人にはそれぞれだれにでも多かれ少なかれなんらかの人より優れた才能ってものが

あり、それを自覚したら、世間の批判などに落ち込まず努力し、せっせと技を磨く

ことによって、たいていは世に通用できるものにもなるのだ。

先日はこれまた、若手(アイドル)タレントが、驚くほど簡単にひねったりねじっ

たりの驚くほど複雑なフォーク曲げをやってたし。

もっとも、彼らはアイドルタレントになった時点ですでに才能を評価された言わば

選ばれたエリートなわけだから、私が今さらそれに驚く方がおかしいのかもしれな

いんだけど。

漫画家西原理恵子は、自分の絵の才能を自覚してたんだけど、家の経済事情から、

すぐに報酬を得たいと、専門学校へ入るとそこの評価が最低だったもんで、みんな

と同じことやっててもだめだと、漫画の道で沢山の出版社に売り込みをし、小さな

カットの仕事に、全力でやった以上のオマケをつけて提出してるうちに、認められ

たり力がついたりで、大学在学中に漫画家デビューしたそうだ。

ま、だから、とりあえず、才能は自分で自覚したら、それを磨くのがいい、ってこ

とのわけで、人の見る目や評価なんてもんは、あまり気にし過ぎない方がいいんだ

ろう、って強引な結論で。




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