1/18のしゅちょう             文は田島薫

(養生について)

若いうちはどんな乱暴な食生活や徹夜や不規則な生活送っても平気だったり、一時体

調不良になったとしても、回復することが早いんだけども、少し年令を重ねて来ると

たびたび体調不良が起こったり回復に時間がかかったりをだれしも経験してるはずだ。

だからといって、若い時はどんな無理を続けてもいいんだ、ってことにはならないし、

年とったら、それは仕方ないことだからあきらめればいい、と言っただけのもんでも

ない。

どうも、身体ってもんは、無理をしても、それを補う機能があって、なんとか機能維

持はできるようなのだ。でも、それが恒常的に行われると、次第に身体の組織のクオ

リティが低下してきてそれを放置しとくとある日、それの使用限界が来る。で、長生

きする人と短命な人の違いは簡単に言うとこの身体のクオリティの差なのだ。

で、そのクオリティを高めるのが、各種養生と言うわけで、それの実践と啓蒙をし庶

民の平均寿命が 50才ぐらいの江戸時代に84才まで生きた貝原益軒という人もいた。

ま、身体にいい生活ってことは、現代でもいろいろなとこで言われたり書かれたりし

てるから、頭ではだれでも知ってることのようなんだけど、なかなかそれに切実感を

持って気づくのはけっこうきつい病気になってからが多そうだ、それでも、一病息災、

それに気づいた人は却ってその病気が幸いだったと言える場合もある。だって、自分

は健康だって信じきってた人が突然帰らぬ人になるって場合も多いのだから。

私もちょと酒の量が多いんで、他人事じゃないんだけども、ま、今のところ体調くず

したことがないもんで、それは少し今後の課題としておいて、大きなお世話だ、って

思われるのを覚悟の上で、ちょっと現代人に気になる部分を一言。

健康ブームでそれに気をつけてる人も多いんだけど、逆にけっこう無頓着な人も多く、

健康オタクでそれの維持に神経質になりすぎてストレスかかえてる人と、どっちがい

いのか、って問題はあるにしても、私の長年の経験によると食事のバランスはやはり

大事で、貧しい時代は食べたくてもなかなか肉など食べれなかったのが、ごちそうだ、

って感覚で食べられたらいつでも気軽に食べるもんで、けっこう連日野菜ぬきで肉と

ご飯だけ、ってような食事を平気でするような人がいそうな気配が。テレビ番組など

でもそういったランチメニューなどをふつうに目にするし、先日紹介されてた人気駅

弁はみんなそんなもんだった。

ま、実際に連日そんなのばかり食べてる人はそうはいないと思うけど、もしそれをや

ってる人がいたら、後で野菜ジュースなどでフォローした方が身のためなのだ。





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