8/16のしゅちょう             文は田島薫

(公務員給与引き下げについて)

2年連続で公務員給与引き下げ人事院勧告、って大げさに報道されてたけど、それが、

0,何%のそれだ、って言うから、公務員改革を謳う民主党の国民に対する言い訳的ス

タンドプレイ見え見え、アホらしくてみっともない。

民主党の支持母体の公務員組合の手前もあり、苦しいとこなんだろうけど、まず、自

分たちの議員報酬を半分にするとかしてから、そこを乗り越えない限り公務員改革は

100年経っても不可能だろう。

公務員自身はただ法律に準じて支払いをされてるだけで罪があるわけじゃないんだけ

ど、その額が正当なものだ、ってもし組合で主張するとすると、国内の雇用状況を知

らないか、どんなに財政赤字だろうが自分たちは民間大手企業と同等の報酬を税金か

ら得て当然の特権階級なのだ、と思ってるか、どっちか、ってことになるのだ。そう

でない公務員ならば、自ら給与の削減を容認する意識を持つはずだし、そういう者は

私の周囲にも大勢いて、その矛盾を認識しつつ、自分の優遇的立場を幸運だと考える、

といった正直さも表明し、これはもし私がその立場だったら同じように思うだろう、

ってわけで彼らが卑屈になる必要は全くないのだけど。

私の父も親戚も親友も大勢公務員がいるし、公務員の給料下げろ下げろ、って言うの

は自分でも心苦しいとこあるんだけど、客観情勢を見たらそれは仕方ないことなのだ。

もっとも、残業料も請求せずに寝る時間も削って頑張ってる公務員もいるわけで、そ

ういった人々には同情するわけだけど、そういった矛盾には、下げて浮いた人件費で

必要人員を補充すれば、そういった非人間的労働から開放もでき、同時に失業者も減

るわけで、一挙両得、ってことにもなるのだ。

常に上には上がいるわけだし、自分の報酬ではそれほど余裕もない、ってどんな高給

取りでも感じているもんで、それに同情することも簡単なんだけど、理不尽な低所得

で悲惨な生活に喘ぐ人々が増加してるなら、社会矛盾を大胆に直すのが政治だろう。




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