7/21のしゅちょう             文は田島薫

(高校無償化について)

民主党は、政権を取った場合に来年から高校生の保護者に学費分として年12万

づつ支給する方針を決めたらしい。

何兆円ものわけのわからない無駄使いしてるのにくらべ、これをやるのに4500

憶の予算で済むそうだから、国民の福祉といったものを重視し、所得格差による

教育機会の不平等が起きてる現実を直視したなら、自民党政権ももっと早くから

できたはずの視点の政策だろう。

とは言っても、民主党の決定を支持するものの、こういった政策は国民の社会生

活構造全体を見て、同時に必要な複数の手を打たなければ、あまり効果がないわ

けで、所得の低い保護者へ学費支給と言って渡しても、本当に余裕がない場合、

それも生活費にまわってしまうことは多いにありうるわけで、これだけで子供の

教育機会は守られた、ってことにはならないのだ。

じゃ、それを学校の方に直接渡したらよかろう、って言えば、とりあえず、いい

のかも知れないのだけど、その学費さえ生活費にまわしたいほど所得が低い労働

環境をそのままにしておいたら、やっぱりその子供は苦学を強いられることは変

わらないわけで、そういった労働環境の機会不平等の解消政策とセットにした上

で、それでも格差解消に限界があるなら、大学進学についても、能力と向学心の

ある子供には、生活費までも含む返還不要の奨学金制度の充実といったことも大

胆にやるべきだろう。




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