7/13のしゅちょう             文は田島薫

(民主党の試金石について)

自民党政治の末期的ドタバタ現象に乗じて都議選でも民主党が大躍進して、議会

第一党の座と自民の過半数割れを成し遂げた。

この勢いで、8月30日に予定される衆議院議員選挙でも大勝し、政権交代が実現

する公算が高くなったことは喜ばしい。

無駄な公共工事の中止、役人主導の構図や利権の剥奪などきちっとやってもらい、

国民生活にほんとに役立つ年金や医療や雇用などの福祉にかかわる政策を思い切

った大胆な形でやり抜いて欲しい。

そのためには、予算の地方分権も必要だろうし、大局的視野での国民生活のセイ

フティネットにあたるきっちりとした法的整備も必要だろう。

国政では特に一部の利権的構造を許してはいけないはずなんだけど、その一面的

公共性に妥協を許すことがままあるようで、例えば、無駄な公共工事といえども、

不景気で仕事がない地域ではとりあえず仕事ができる、ってことで、それにかか

わる底辺の労働者も恩恵を得るわけだから、その関係者はそれに反対はしないこ

とになりやすいのだけど、そういった無理矢理工事などは、必ず、大きな利益を

むさぼる大企業がいて、その下でたたかれてもやっと息をつく下請け、それから

も漏れてやっぱり仕事がない層、といった不公平な格差ができてるのだ。

例えば、民主党の大きな支持組織の労組の連合なども一種の利権組織なわけで、

組織外の労働者の切り捨てについては、口ではなんとでも言っても、けっきょく

は自分らの待遇さえ改善すればいい、って言ってると同じような労使交渉をいつ

もくり返してるのだから、民主党はそれに政策を妥協するようなことはきっぱり

やめ、公共事業でも国民福祉になり雇用促進の底上げもできるものに特定して行

くことができるかどうかが、本当に国民が支持する与党への試金石なのだ。




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