6/22のしゅちょう 文は田島薫
(過剰防衛について)
小池百合子元(暫定)防衛相が党の国防関係合同会議が提出した提言の「敵基地
攻撃能力の保有」の項目に「予防的先制攻撃を行わない」との文言が盛り込まれ
たことに抗議し党基地対策特別委員長を辞任した。
彼女や元安倍首相らの主張は、北朝鮮のような危険な国から、攻撃を受け、第2
弾が来るかもしれない時に、それになにもできずに手をこまねいて待ってなくち
ゃいけないとしたらおかしいだろう、ってことのようだけど、そんな状況は馬鹿
げているわけで、そんな緊急事態に反撃することは、予防的先制攻撃だとかなん
だとか、ってよりただ防衛でいいわけで、それを予防的先制攻撃をしない、って
文言をわざわざ否定したいのだとすると、もし日本に対して、攻撃の怖れを日本
自身が判断した場合はいつでも、その基地を攻撃してもいい、ってことになるこ
とを気軽に見逃してるわけだから呆れる。
それどころかか、ひょっとすると、見逃してるというより、それを是としてるの
かも知れないわけで、もしそうだとすれば、非常に危険な考え方だ。
正しい国のわが国があって、悪い国のテロ国家があって、その悪い国はいつかわ
が国を攻撃しようと機をねらってる、って、馬鹿馬鹿しい物語を作って、わけも
わからず怯えている人たちなんだろう。
北朝鮮やイランなどが核開発するのには、米国やイスラエルの一方的な核軍備の
不平等な脅威にさらされる精一杯のそれこそ防衛的立場があるのであって、それ
を理解すれば、先制攻撃の可能性を意識したり整えたりするのではなく、米国側
こそが自らそういった軍事的不均衡を是正したり、平和的外交を緊密にすること
が今後必要な政策のすべてなのだ。
ちょっとしたはったりや争いをおおげさな刃傷沙汰にまで持って行くのはたいて
いが小心者のやることで、そんな連中に政治まかせたら目も当てられないわけで、
小池さんは辞任してくれてよかったのだ。
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