2/16のしゅちょう             文は田島薫

(橋下知事はエライ)

橋下大阪府知事は、府の財政赤字解消のために、職員たち全員の反対に真正面から説

得を続け、職員の報酬カットからそれを始めた。

国の財政だって無駄な公共事業や施設づくり、役人の天下りなど野放しににしたまま

赤字が増大したのにもかかわらず、民間が不況で賃金カットや倒産、失業してる、っ

てのに、それは自分たちの責任じゃないとばかりに、民間での常にその時の勝ち組の

方を参考に算定した高額報酬を受け続けてるわけだから、普通に考えれば、当然第一

にしなければいけないことを、国より先にきっちり断行したのだ。

それから国が勝手に計画を進めた公共工事への分担金要求にきっちり説明を求めて、

納得しないうちは支払いを拒む姿勢が、新潟県知事などにも影響を波及させた。

そういった志しを持った地方のリーダーの姿勢によって国の省庁が癒着した建設業者

などと進めるダムなどの工事にきっちりとしたチェック機能を働かせることができる

ようになるのだ。

地元の大反対があっても、始めに計画があって、それをとにかく実行する、ってこと

で、提灯持ちの役所御用達学者たちが過大算出でっち上げた対費用効果や、工事で利

益を得る一部の関係者たちの賛同を拡大評価し、省庁の運営と予算消化ができるし癒

着企業への天下りなどの利便性もバッチリ、っていったことだけで公共工事が強行さ

れ、肝心の地元の住民の利便性に弊害が出たとしても、その分担金の支払いだけが住

民に科せられ、計画通りの結果が出なかったり弊害が出ても、国の省庁では、予測外

だった、って言うだけで、計画時の自信満々そうな断言をなかったことのようにして、

役人はだれひとり責任を取らないばかりか、高額「報酬」を受け取り続けるシステム

が、そのままでいいわけはない。




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