8/24のしゅちょう             文は田島薫

(金大中の平和貢献について)

南北朝鮮の対話や融和に努力した金大中韓国元大統領が亡くなり、その葬儀に、北朝

鮮高官が金正日総書記の口答メッセージを持って参列、李明博現大統領にそれを伝え

た映像がニュースで流れたんだけど、よくある形のものだとは言え、双方の穏やかで

落ち着きのある自然な笑顔の交流は、これぞ大人同士の政治外交の絵だ、ってどこか

ちょっと違うように感じさせるものがあった。

それは、太陽政策のように、こころから相手国を信頼して行う平和外交を押し進めた

人物に対する双方一致する信頼感が気持ちを統一したせいなんだろう。

政治外交は、各国のそれぞれの事情を相互に理解しあい信頼を交換するところから始

めない限りうまく運ぶものではないはずなのに、ややもすると、北朝鮮のように切羽

詰まった困窮情況の中で打ち出す、少々過激な政策に対して、ストレートな批判や敵

視のみを協調しがちなのが、一般の二流政治家たちなのだ。

来週の日曜に迫った衆議院議員選挙に向け、後のない自民党などは麻生首相まで慌て

た口調で、日本の軍事的安全保障政策を強調し、北朝鮮のような危険な国が、って他

国への敬意を欠いているばかりか、敵意むき出しの発言をしてるようじゃ、とてもじ

ゃないけど、リーダーの器には見えない。

さっさと政権交代させて、新しいリーダーを置きたいところだ。

新しいリーダーには、金大中の精神をよく見習ってやって欲しいところでもある。




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