きょうのしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 98)
イスラエルのネタニヤフ首相は、米国を始めロシアや中国を含めた
各国から口を揃えた停戦の要求に対して、耳を貸すつもりはない、
って、あくまでも、百数十万のガザの民間人避難民の終結する南部
ラファへの軍事攻撃を強行するつもりのよう。
もっとも、バイデン大統領の米国は要求と言うより、停戦の必要が
ある、ってような消極的表現をしながら主導権を取ろうとしてるこ
とにロシアや中国は反発して同調を避けてる模様だから、現実に今
戦闘の犠牲の進行形ばかりか、食料や医療も不足して、数十万人が
飢餓にも直面してると言うのに、支援組織の中にハマスに通じた者
が12人いたという理由だけでガザ地区の避難民への支援金を停止し
てる日本や米国は、犠牲者の数が増え続けてるガザ住民たちの命を
本気で助けようとしてるのかどうなのか。
パレスチナ人たちが住んでいた土地を収奪し続けるような自分らの
パレスチナ人たちへの迫害を勝手に自分らの権利だと正当化し、そ
れに反抗する当然のパレスチナ人の行動を悪だと決めつけ、何十倍
返しの報復をし、あげくはパレスチナ人たちを全員追い払うのが自
分たちの権利だと妄信してるのがネタニアフ政権なのだ。
こんな不条理を強行できるのは、米国をバックにしたイスラエルの
軍事力であって、それなら、軍事力は必要じゃないか、って、他国
からの迫害を警戒する国のどこもが思っても仕方ないだろう。
だから、世界じゅうで軍拡競争が続くし、プ−チン大統領やネタニ
ヤフ首相のような独善行動がそれを世界にエスカレートさせること
になるのだから、彼らの行動は世界平和への志しとはかけ離れた世
界に戦争を広めるような、全くの馬鹿政策なのだ。
こういった自分の正義を主張して暴走するリーダーをほっておく周
囲の国のリーダーも、民間人の犠牲をほっておくことになり、悪事
の共犯、ってことになるのだから、全力で戦争終結に向けた交渉な
どの行動をするのがいいのだ。
ウクライナのゼレンスキー大統領の主張する正義だって、多くの問
題をかかえてるわけで、それは、まず、ウクライナ国内の若者に戦
争参加を強制してることや、ウクライナ全土が破壊され続けてるの
にプ−チン大統領を悪と決めつけ交渉をしようとしない間に、ウク
ライナとロシア双方の兵士たちが死に続けてることだ。
そして、正義のために勝つまで戦闘を続けなくてはならない、って
言ってる層のほとんどは自分の身の安全を確保してるのだ。
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