8/28のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 68)
ロシアの民間軍事会社創設者でプ−チン大統領とも利害を共有してたプ
リゴジン氏がプライベートジェットに仕掛けられたらしい爆弾によって
殺されて、それはプ−チン大統領の仕業だと疑われるんだけど、殺し合
いが日常の戦争情況の中では、いつだれがそれの実行者になるか被害者
になるかはなんでもありうる異常環境なんであって、プ−チン大統領だ
って、プリゴジン氏が反抗的行動を起こした時に身の危険を感じたはず
で、殺される前に殺しちゃおう、って思っても不思議はないのだ。
とにかく、日常のわれわれのメディアでも、さかんにウクライナの軍事
行動は正義で、ロシアのそれは悪なのだから、それを許した和平交渉は
やってはいけない、って言いながら、この戦争はウクライナが勝つまで
続ける必要があるのだ、って真面目な顔して言う人々が多くいる。
日本も含めた西側諸国は、ほぼこの意見一色で、真剣に和平提案を持ち
かける国やリーダーはほとんどいない情況で、アフリカや中国やインド
などの国のリーダーはロシアを一方的に糾弾するよりも、和平交渉を実
現させることを主張し続けてるのは、西側より真っ当な精神なのだ。
戦争の本質は殺し合いで、それを先導し国民にそれを強いるのはいつも
自分では血を流さない安全な場所にいて、どう国民の若者たちを戦場で
戦わせるのがいいかだけ考えてるリーダーたちなのだから。
戦争に自分らの正当性を主張したりでっちあげたりして国民を誘導する
のはかつてどこの西側国々もやって来たことだし、今回のロシアはウク
ライナより悪い、って言えるにしても、ウクライナには悪いところは全
くない、と言えるわけではないのだ。
親ロシア派住民が反ロシア派住民に迫害を受けてる、って訴えを信じた
プ−チン大統領がそれによって軍事侵攻したとして、それ自体は軽率と
は言えても、悪だ、とは言い切れない部分もあるだろうし。
それがすべてウソで、ただへ理屈をこねて自己正当化しながら、ウクラ
イナ国土を奪いたいだけなのだ、って見方もできるだろうけど、だから、
戦うしかないのだ、って決断も短絡すぎるだろう。
どんな正義を謳いながらも戦争は相互の民衆同士の殺し合いだ、って本
質を考え、戦わないで済むための当事国も西側諸国も協力しあって徹底
的な話し合いをするのがいいに決ってるのだ。
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