6/5のしゅちょう
            文は田島薫

(海外貧乏旅行で知ること)


ガイド付き団体旅行だったら指示に従って動いてれば済むんだけど、

安い予算の自分で乗り物チケットや宿の予約する旅行は、あまり分か

りやすい案内をもらえないので、自分で乗り物の発着や乗り換えの時

刻や場所などを確認する必要があり、現地でそれを次々やってると、

気が休まらない上、やっと確認して安心してると、日本と違ってバス

などの時刻表の表示より15分も早く来たりして乗りそびれることも。

時間の余裕を持ったなり行き旅なら、臨機応変に対応すればいいんだ

ろうけど、予め日本でコースをキッチリ決めてると、乗り継ぎなどに

失敗すれば後の予定に支障を来たすんで、ある程度余裕のある計画に

してるつもりでも、乗り物の発着時刻や出発場所の予定外の変更など

の状況になると不安に襲われ慌ててしまう。

現地の人々のゆったり落ち着いた大人らしい行動に比べ、経験を積ん

だ安定した年齢のはずの私は、落ち着つきがない上、わけのわからな

いことを言う日本人だと見られてる気がする。

英語で現地の人に何か伝えようとするのに、単純なやりとりならいい

んだけど、ちょっと込み入ったことを英作文して言うと伝わらないで、

単純な返答が返って来て、確認したいのはそこじゃないんだよな、っ

てこっちが食い下がって、どう英作文するか考えながら立ち往生して

る間に、同じ返答をゆっくりにしたり大声にしたりで繰り返しながら、

なんて物分かりの悪い日本人なんだろう、そう言えば顔がサルに似て

る、ってような困惑の表情をされる。

考えて見れば、心配のあまり情報の細かい部分も確認しようとするの

は自分の英語能力では難しいことの自覚を持って諦め、スマホなどの

翻訳ソフトを活用して地元の言語に翻訳するのがいいんだろう。       




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