1/2のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 35)


新年になってもウクライナへのロシアからの無人機などによる攻撃が続い

てて、ウクライナ側は、それを45機も迎撃したしロシア側は劣勢に焦りを

感じてるはずで、自分らの勝利は間違いない、って言ってる。

一方ロシア側はプーチン大統領が国民向けテレビ演説で、道徳的歴史的正

義は自分たちにあるのだから愛する祖国のため勝利まで前進しよう、自分

らの勝利は間違いない、って言ってる。

ゼレンスキー、プ−チンどちらの大統領も、勝利するまで戦争を続けるし、

一歩も引くつもりはない、って言ってるわけなんだけど、それはここで何

度も言ってるように、戦争続けて命の危険があるのは、双方の兵士と一般

市民であり、双方の大統領にその心配はないのだ。

だから、勇ましいことが言えるんであって、もし喉元に凶器をつきつけら

れて、どうする、って言われたら大統領でも考えは変わるかもしれない。

でも命の安全の上で、自分以外の国民の命がどれぐらい失われても、祖国

のため名誉ある勝利だけを求めよう、って言い切れるのだ。

ウクライナの側は米国などの西側の兵器支援を受け、攻勢を続けてれば、

勝利できるだろう、って楽観と、侵略者から祖国を守るのはだれでも賛同

すべき当たり前のことだ、って自分らの正義を確信してるのだろう。

一方ロシアのプ−チン大統領は、米国などの言わば自分らの体制を敵視す

る軍事同盟NATOに参加しようとするウクライナはロシアにとって危険な

体制であり、現実にウクライナ国内の親ロシア派住民が反ロシア派住民か

らジェノサイドを受けてる、って情報を信じ、それを救済して、ネオナチ

政権の侵食かを防御する、って信じてるらしいのだから、双方が正義のた

めの戦い、って信じてるか信じようとして、メンツを通そう、としてるわ

けなんだから、双方の支援国は双方の大統領に迎合し支援し続け、一般市

民の惨劇も果てしなく続くことになるよりも、双方の大統領のメンツにつ

いてだれかが調停して終戦に持って行くのがいいはずなのだ。

ロシアのプ−チン政権にもアドバイスする軍事専門家が、プ−チン大統領

は停戦交渉に応じないだろうし、戦争は2年ぐらいは続くだろう、って言っ

てるんだけど、それは、西側も正当性を信じきってて妥協しないだろう、

って感じてるせいかもしれないんだけど、それも無責任で、専門家なのに、

プ−チン大統領を説得できないから戦争は続いてしかたない、って言って

るわけで、自分の能力の飛躍は信じてないのだ。




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