思いつくまま、気の向くまま
  文は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、新内閣の動向を注目のようです。





安管内閣


麻生副総理兼財務相が自派の会合で菅内閣のことを「カン内閣」「カン政治」と二度に

わたって失言した。「悪夢の内閣」と間違われた当人はどう思ったか。強いものに盾突

かないのが出世の秘訣だから、さぞ苦々しく思っていることだろう。失言と言えば前総

理が国会答弁でGoTo〇〇を「強盗」と発音して失笑をかった。もっとも失言というも

のは潜在意識が発露するものだろうから恥じることもあるまい。


9月16日菅内閣が発足したとたんご祝儀の嵐である。

「安倍亜流内閣」「安倍のいない安倍内閣」は、安倍政治の踏襲を宣言したからむりは

ないが、だれとは言わないが国民の代表と自負する国会議員の口にするネーミングとし

てはお粗末につきる。そのほか議員マスコミの区別はしないが「ちょっとだけ回転すし

内閣」「居抜き内閣」「新鮮味ゼロ内閣」と、とても国語の及第点はやれない言葉がつ

づくのがなさけない。そもそも国会議員、マスコミの諸氏は言霊で勝負するのが本分で

はないか。もっと大向こうをうならせるネームをつくってほしい。


それにしても新内閣発足のたびに罵詈雑言をあびせるとはご苦労なことである。毎回新

首相は所信を表明している。今回も「行政の縦割り打破」「コロナ対策への取り組み継

承」と所信をハッキリさせているのだからお手並み拝見をきめこんで、できなかったと

きに罵詈雑言をあびせればよい。

新内閣の支持率は65%だそうだ。ご祝儀相場としてもできすぎている。また、女性の

支持が多いのも特徴的だ。たぶん「たたき上げ、苦労人」というところにまいっている

のだろう。「たたき上げだから庶民のことをわかってくれる」という人がいるがとんで

もない。たたき上げだからこそ庶民の弱点がよくわかりなにをするかわからない。むか

しキングメーカーとして君臨した田中角栄の影響下にできた中曽根内閣は田中曽根内閣

と揶揄されたが、今回は安倍政権の踏襲なので安菅内閣(アンカンとしていられない)

というわけか。


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