5/18のしゅちょう 文は田島薫
(政治のクオリティ、について)
新コロナ感染拡大防止のための営業停止要請に応じた企業や店鋪などへの補助
金を出す、って国は言ってるんだけど、その額が上限が200万から50万の一時
払いの上、申請に必要書類がいくつもあり、それをするための資料を50ページ
も読んで理解しなければならない上、WEB申請が基本、ってことで、なるべく
申請をあきらめて欲しい、って趣旨のもんか、って感じるほど不親切な印象で、
実際に、国の対応に落胆してあきらめ倒産する企業や廃業してしまう店も複数
出続けてるようなのだ。
ある程度の財源のある先進国はどこも、簡単な手続きで満額のそれを数日後に
は振り込まれていた、って話を聞くのに、わが国の方は、やっと申請しても、
1ヶ月以上経った今だそれのひと桁下の件数が支給されただけで、だいたい来
月にはなんとかなどと、のらりくらり、他国では当然の支給対象である家賃の
補助もするとかしないとか何週間も決らず、わけのわからない審議やってのか
やってるふりなのかしながら同時進行で、コロナ収拾後の企業支援などと余計
な予算を組んだり、なぜ今必要なのか、って検察庁法の改正審議したりして、
今現在、途方に暮れて絶望の中にいる中小零細の自営業者のことは、さほど問
題ない、って考えてる模様。
経済を悪くしないためには、それを底辺で支えている中小零細が廃業したり倒
産したりしないように、他国のように現在苦しんでる業者に十分な金銭援助を
素早くやるのが、今すべき政治の優先順位のはずなのに、首相自ら会見する、
って言うんで国民が期待してると、その口から出たのは、大変な状況だけど、
がんばってそれぞれが3密を守って、手洗いをしっかり、店では横並びに離れて
座れ、などと、首相の仕事も、小学生に教える先生と同じことをやるんでいい
と信じてる風で、妙に熱を入れた演説で、医療関係者への感謝も述べたんだけ
ど、ドイツのメルケル首相が迅速で十分な労働者支援をやった後でのそれとは、
伝わるものが全く違って、そんなことは言ってもらわなくてもいいから、早く
もっと金を出せよ、って多くの休業経営者たちが感じたはずなのだ。