12/21のしゅちょう 文は田島薫
(緊急事態法の危険、について)
コロナ感染者が過去最高の拡大率を示してきて、政府の緊急事態宣言などの
遅れや、GoToキャンペーンについても批判が多く、私はGoToそのものを初
めからやるべきじゃなかった、って立場なんだけど、一旦始めたそれの一時
中止などはしない方がいい、って意見も関係業者の間では多いようだ。
政府の政策はアクセルとブレーキをいっしょに踏んでる、って感想が一番本
質を言い当ててるわけで、中途半端な緊急事態宣言やその解除とGoToキャ
ンペーンをくり返してるうちに今のような危険状況に向ってるわけで、中国
の武漢のように、初期に徹底した緊急処置をやってれば、こんなことにはな
らなかったはずなのに、今後さえ、経済がストップすると被害者が多く出る、
などと言って、アクセルとブレーキを交互に踏み続けるつもりのよう。
今、一番重要なのは、医療崩壊を防ぐ、ってことのはずで、営業従事者の支
援を充実させつつ、医療体制の充実を計る、ってことに財源も惜しまないで
短期集中すべきなのであって、GoToで効率的に財源支出を抑えようなどと、
ケチな発想でこれが遅れれば遅れるほど、逆に財源も足りなくなるのだ。
それと、今テレビなどのメディアのバラエティなどに出演してるタレントた
ちが、政府に緊急時の命令権を強めた法づくりをすべきだ、などと安易に言
いあってるのをよくみかけるんだけど、これは短絡的で危険な意見だ。
なぜなら、安倍さんから続いてるこの政権の特徴は、米国との軍事同盟を強
化して、国民をそれにすみやかに従わせる命令権を望んでるんだし、安易な
文言の緊急事態法などが作られたら、最悪、国民は政府への反論は封じられ、
反政府の危険分子として取り締まられたり、戦争参加を強要されて、反対も
できない状況さえ起こりうるのは、歴史が実証してるのだ。
そんな緊急事態法などなくても、今ある法律で実施したロックダウン要請さ
え国民は十分に従ったのだし、問題は、理にかなった国民が納得するような
政府の責任を明示した上の、対コロナの政策の今後の計画も明示実行するこ
とが一番大事なんであって、緊急事態法など求めるべきではないのだ。